12…

 12月28日、東京体育館で「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子決勝が開催。桜花学園高校(愛知県)が大阪薫英女学院高校(大阪府)と激突し、61-66で惜しくも頂点の座を逃した。

 試合終了後、記者会見に出席した桜花学園の白慶花コーチは「あと一歩届きそうで届かなかった優勝ということで、来年度への持ち越しかなと思います」と口を開く。続けて、「部員たちが一生懸命頑張ってくれて、逆転勝利で勝ち進むことができました。最後まで諦めずに戦ってくれたことには本当に感謝していますし、大会を通して大きく成長したと思います」と、選手陣に労いの言葉をかけた。

『ウインターカップで勝ってこそが真の日本一だ』

 長年桜花学園の指揮官を務め昨年末に逝去した井上(眞一)氏がずっと口にしていたというその言葉を選手たちに伝え、日本一に挑んだ1年間。「正直本当に大変なことが多くて…でも、先生が最後『頑張れ』って声をかけてくださったので」。恩師の言葉を胸に刻んで戦った夏には、4年ぶりとなる全国制覇を果たした。

 しかし、『U18日清食品トップリーグ2025』では京都精華学園高校に完敗し3位に終わっている。そして迎えた冬。2021年の優勝以来足が遠のいていたメインコートの舞台に戻ってきた瞬間を振り返り「本当に強くなったなと思いましたし、いいチームになったなと思いました。井上先生が築き上げた伝統と文化を、少しなんですけど継承できたんじゃないかなと思います」と、感慨を覗かせた。

「ただ、桜花学園としては全国制覇をするのが目標のチームなので、準優勝では決して満足していません。来年は全ての大会で優勝できるよう、高い目標を掲げてリベンジします」

 井上氏亡き後のコーチ就任1年目を走りきり、また新たなゴールを見つめ直した。

「3年生に関しては、今年はすごく人数が少なくて、ケガに泣かされた1年でした」

 そう白コーチが明かすように、棚倉七菜子、金澤杏、菅桜子と3年生にケガが相次ぎ新年度早々にチームの建て直しが必要となる苦しい1年でもあった。そんな中で「濱田(ななの)と山田(桜来)、(イシボ)ディバインが『自分たちがリーダーシップを発揮する』と言ってくれました。本来の苦手意識の部分ともしっかり向き合って殻を破ってくれて、プレーだけでなく下級生にもしっかり声をかけて、コート内外で引っ張ってくれました。3年生を代表してコートに立ち続け、リーダーシップを発揮してくれた3人の頑張りは本当に讃えたいです」と、言葉を送っている。

 また、準々決勝で負傷し決勝のコートにもわずかしか立てなかったイシボも含め、離脱を余儀なくされた選手へ「怪我で本当に難しい一年になってしまったんですけど、彼女たちは自分が悔しい思いをしているにもかかわらず、決して下を向かずに前向きに後輩たちに声をかけ、リハビリにも懸命に取り組んでくれました。その姿勢が、コートに立っている同期や下級生を奮起させたんだと思います」と感謝と称賛を示した。

 そんな決して万全とは言えない桜花学園を得点面でけん引したのは2年生の竹内みやと勝部璃子。「インターハイ優勝後からの練習への取り組みや自主練習の仕方を見ていても、こちらが脱帽するぐらいの高い意識を持っています。今日の決勝で勝たせてあげられなかった悔しさを持って、来年は結果で証明してくれると思います」。そう指揮官が期待を寄せる2人が来年の桜花学園を”真の日本一”に導けるのか、その行方を見守りたい。

 

【動画】4年ぶりの優勝にあと一歩届かず…決勝ハイライト映像