<全国高校サッカー選手権:専大北上1-2広島皆実>◇29日◇1回戦◇ニッパツ広島皆実が専大北上(岩手)を2-1で下し、2…
<全国高校サッカー選手権:専大北上1-2広島皆実>◇29日◇1回戦◇ニッパツ
広島皆実が専大北上(岩手)を2-1で下し、2013年度大会以来、12年ぶりに初戦突破を果たした。
2-1とリードで迎えた後半33分、絶体絶命のピンチでゴールライン際でクリアしたのはDF杉山遼(3年)だった。専大北上FW菅谷豪太(2年)が巧みなタッチでゴール前でフリーとなり、左足で無人のゴールへ流し込もうとしたボールをスライディングで阻んだ。
ここで同点とされれば、勝負の行方は分からなかった。それだけに値千金のプレーとなった。殊勲の杉山は「1失点した場面でもシュートが緩かった。(乾いた)芝でボールが止まりやすいと思っていた。あの場面も足を伸ばして飛び込んだらボールを止められた。粘り強く体を張っていくのが自分たちの持ち味」と胸を張った。
1999年にインターハイで全国優勝、08年の全国選手権でも初優勝という名門。それがここ最近は出場7大会連続して初戦敗退という苦境に喘いでいたが、ついにトンネルから抜けだした。
次の2回戦は水口(滋賀)と対戦。杉山は「まだまだ気持ちが足りない。軽いプレーがあったから失点した。そういうのをなくしていきたい」と意欲を口にした。