<全国高校サッカー選手権:尚志6-0高松商>◇29日◇1回戦◇浦和駒場5大会連続16度目出場の尚志(福島)が、大量6得点…
<全国高校サッカー選手権:尚志6-0高松商>◇29日◇1回戦◇浦和駒場
5大会連続16度目出場の尚志(福島)が、大量6得点で3大会ぶりの初戦突破を果たした。4大会ぶり25度目の古豪高松商(香川)を粉砕。開始3分で心を折った。
DF松澤琉真(3年)がセンターサークルでボールを持つと、敵陣側に少し持ち出すや右足を思い切り振る。これがゴール右隅に突き刺さる超ロングシュートに。クロスバーより高い放物線から急激に変化し落ちてきたブレ球に、相手GKも懸命に跳んだものの、届かない。40メートル超のゴールで度肝を抜いた。
「いつも押し込むサッカーをしていて、でも決め切れない時がある。その時に狙っていこうと普段の練習後、ロングシュートの練習をしていて。それを本番で出すことができた。相手陣地に入ったら積極的に狙っていけ、とも(仲村浩二)監督からも言われていたので、狙ってみたら、たまたま入ったという感じ。キック力がある方なので枠に飛べべば何かあるかな。公式戦では初めて」
浮足立った相手を強豪は見逃さず、前半9分と10分には大会注目エースのFW根木翔太(3年)が2分間で2連発。わずか10分間の3ゴールで、早くも初戦通過を決定づけた。
後半は一進一退の攻防となったが、終盤に尚志が再び畳みかける。33分から3分間で3得点の固め打ち。岡大輝(3年)臼井蒼悟(3年)の両FWと、背番号10のMF田上真大(3年)が電光石火の3連弾で突き放した。
高松商の川原寅之亮監督も「あまりにも失点が早すぎて、以降のプランが崩れた」と認める松澤のスーパー弾を号砲に、大量6得点で22年度以来となる初戦クリア。2011年度と18年度の過去最高4強を上回る成績へ好発進した。31日の2回戦は、優勝2度を誇る山梨学院と対戦する。【木下淳】