<全国高校サッカー選手権:鹿島学園7-0新田>◇29日◇1回戦◇駒沢3大会ぶり12度目の出場となる鹿島学園(茨城)が新田…

<全国高校サッカー選手権:鹿島学園7-0新田>◇29日◇1回戦◇駒沢

3大会ぶり12度目の出場となる鹿島学園(茨城)が新田(愛媛)に7-0で快勝し、2回戦に進んだ。選手権で1試合7ゴールは、茨城県勢では1987年度の古河一(7-0)以来38大会ぶりの最多タイ記録となった。

前半32分、セットプレーの流れから190センチのDF中川光星(3年)が右足で蹴り込んで先制。前半40分には敵陣で相手のパスをカットし、こぼれ球をMF三浦春人(3年)が落ち着いて仕留めた。

後半3分にもセットプレーから中川が追加点。後半13分にはFW内海心太郎(2年)がゴールを挙げた。これはタイの年代別代表経験のある留学生、GKプムラピー・スリブンヤコ(2年)の超ロングキックが起点になった。その後も攻撃の手を緩めず、3点を追加した。

過去最高成績は2008年度大会の4強。攻守にタレントをそろえたチームは全員攻撃、全員守備で初の全国制覇を狙う。鈴木雅人監督(50)は「チーム一体となり、過去最高成績のベスト4を超えて優勝を目指します」と意気込んでいた。

勢いに乗る茨城県の代表。2025年度は鹿島アントラーズが9年ぶりにJ1を制し、J2は水戸ホーリーホックが優勝してJ1初昇格を決めた。高校年代の高円宮杯U-18プレミアリーグ・ファイナルでは鹿島ユースが10年ぶり2度目の優勝。全日本大学選手権も筑波大が10度目の優勝を果たした。「サッカー王国茨城」。鹿島学園も全国制覇の期待が高まる。【石川秀和】