第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの1~10区登録と補欠登録…
第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの1~10区登録と補欠登録6選手を発表した。往路(2日)、復路(3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能で、各校ともに補欠登録した主力選手を勝負区間に投入する。変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで、区間登録選手同士の交代はできない。
史上初となる同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を狙う青学大は、マラソン日本学生記録保持者(2時間6分5秒)でエースで主将の黒田朝日(4年)、前回大会でルーキーながら10区で歴代2位の好記録で区間賞を獲得した小河原陽琉(2年)らを補欠に登録した。原晋監督(58)は「黒田朝日は順調です」と明言。3年連続で2区出陣が濃厚だ。抜群の走力と上り適性を持つため、5区出陣の可能性もわずかに残っているだろう。
山の特殊区間の5区、6区には松田祐真、石川浩輝のルーキーを抜てきした。原監督は「5区、6区はそれぞれ、若林宏樹(22、24~25年に3回出場)、小野田勇次(16~19年に4年連続出場)の1年生の時(若林は1時間10分46秒で区間3位、小野田は58分31秒で区間2位)と同じレベルで走ってくれるでしょう」と期待を込めて話した。
8区には2年連続区間賞の塩出翔太(4年)を登録。「8区は経験が必要な区間です。3年連続で塩出で走る8区が勝負区間になります。4年生の底力と意地を期待しています。気象条件次第では区間新記録を狙ってほしい」と原監督は信頼を寄せる。
「ここまで順調です。この時期、登録メンバー16人のうち、1人か2人は故障している年もありましたが、今回は16人全員が元気です」と原監督は明言。今大会に向けて指揮官は「輝け大作戦」を発令。「箱根駅伝を走る10人だけではなく、控え選手、マネジャー、チーム全員が、それぞれの立場で一番星のように輝いてほしい」と作戦の意図を説明する。「現時点で『輝け指数』は90%まで上がってきました。レース当日、100%になるでしょう」と原監督は前向きに話した。
今季の学生3大駅伝初戦の出雲駅伝(10月)は国学院大が快勝し、同2戦の全日本大学駅伝(11月)は駒大が完勝した。昨季の箱根駅伝は青学大が大会新記録で圧勝した。直近の3大駅伝を制した3校と、登録選手上位10人の1万メートル平均タイムが27分台のスピードを持つ中大が「4強」として第102回箱根駅伝の優勝候補に挙がる。
箱根駅伝の選手登録は各チームが例年12月10日に16人を登録。同29日に1~10区と補欠6人の区間登録を行う。往路(1月2日)、復路(同3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能。変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで、区間登録選手同士の交代はできない。第98回大会から当日変更枠は4人以内から6人以内に拡大。ただ、1日で変更できる選手は4人以内。また、外国人留学生は登録2人以内、出場1人以内。
青学大の区間登録選手と補欠選手は以下の通り。
◇青学大(前回優勝)
1区 荒巻朋熈(4年)
2区 上野山拳士朗(1年)
3区 宇田川瞬矢(4年)
4区 平松享祐(3年)
5区 松田祐真(1年)
6区 石川浩輝(1年)
7区 佐藤愛斗(2年)
8区 塩出翔太(4年)
9区 佐藤有一(4年)
10区 折田壮太(2年)
補欠 黒田朝日(4年)
補欠 鳥井健太(3年)
補欠 中村海斗(3年)
補欠 飯田翔大(2年)
補欠 遠藤大成(2年)
補欠 小河原陽琉(2年)