2025年にGDOが配信した全ての記事の中から、編集部が独自にニュースを選出。全3回にわたり、ことしのゴルフ界を彩った…

年の瀬に悲しいニュースが舞い込んだ

2025年にGDOが配信した全ての記事の中から、編集部が独自にニュースを選出。全3回にわたり、ことしのゴルフ界を彩ったホットな話題を振り返る。第1回は番外編として5つのニュースをピックアップした。

GDO編集部が選ぶ2025年の10大ニュース<男子ツアー編>

ジャンボ尾崎が大腸がんで死去 78歳

男子プロの尾崎将司(おざき・まさし)が12月23日、大腸がん(S状結腸がん)のため死去した。78歳だった。

徳島県で生まれ、同県立海南高(現・海部高)のエース投手として、1964年の選抜高校野球大会で優勝した。翌年プロ野球の西鉄ライオンズに入団したが、67年に退団。21歳で本格的にゴルフの道に進んだ。70年に日本プロゴルフ協会のプロテストに合格し、71年の「日本プロ」で初優勝を挙げた。現在のツアー制が施行された73年に5勝をマークし、日本ツアーの初代賞金王に輝いた。98年までに史上最多の12回、その座に就いた。

180cmを超える長身と豪快なドライバーショットから、70年代に米国から輸入されたジャンボジェット機に由来する“ジャンボ”のニックネームで日本ゴルフ界の象徴として活躍した。青木功中嶋常幸とともにAONとして男子ゴルフの一時代を築いた。2002年「全日空オープン」では55歳7カ月29日のレギュラーツアー最年長優勝記録を樹立するなど、日本ツアーでの94勝をはじめ、生涯で手にしたタイトルは113勝に上る。

19年を最後に戦列を離れ、コロナ禍以降は自身のアカデミーで後進の育成に力を注いだ。

プロゴルファー尾崎将司が死去 “ジャンボ”113勝 S状結腸がん78歳

賞金王12回、最年長V、エージシュート…ジャンボ尾崎さんが残した不滅のツアー記録

クマ出没で女子下部ツアーが競技中止 レギュラーも無観客開催に

クマ出没の報に「ツインフィールズレディーストーナメント」会場まで駆けつけた石川県警(Getty Images)

日本漢字能力検定協会が「熊」を今年の漢字に選ぶなど、全国でクマによる被害が生活や経済に大きな影響を与えたが、ゴルフ界も例外ではなかった。

石川県で行われた5月の女子下部ステップアップツアー「ツインフィールズレディース」(GCツインフィールズ ゴールドC)では最終日にクマの出没が確認されたため、競技が一時中断された。その後、協議を行った結果、選手及びギャラリーの安全を担保できないと判断し、競技中止が決定。大会2日目に通算6アンダーで首位に立っていた当時19歳のルーキー前田羚菜がプロ初勝利を挙げた。

また、7月の女子レギュラー「明治安田レディス」開幕前日、ここでもコース内でクマの出没が確認され、プロアマ戦が中止となった。初日の競技を中止し、安全確保と対応策を実施して54ホールの短縮競技を無観客として開催した。大会は小祝さくらが制した。

“前代未聞”のクマ出没で競技中止 ルーキー前田羚菜がプロ初V/女子下部

クマ出没の国内女子ツアー54H短縮で無観客開催へ 爆竹を鳴らすなど対策

ウッズ最愛の母クルチダさんが死去

ウッズと、2月4日に他界した母クルチダさん※撮影は2010年2月(Getty Images)

海外メジャー15勝を含むツアー82勝の男子プロ、タイガー・ウッズの母・クルチダさんが2月4日、80歳で亡くなった。翌週のPGAツアー「ザ・ジェネシス招待」に出場を取りやめた。

クルチダさんは1944年、タイのカンチャナブリで生まれ。ベトナム戦争中にバンコクの米軍基地で特殊部隊のアール・ウッズ氏と出会った。69年に結婚し、75年にウッズを出産。2006年に74歳だったアール氏を前立腺がんで亡くしてからも、愛息がプレーする会場を訪れていた。ウッズが出場大会の最終日に、赤いシャツを着るのはクルチダさんの発案で、山羊座のウッズの「パワーカラー」として薦めたものだった。

ウッズはSNSを通じて「彼女は生まれながらに強い精神の持ち主で、冗談好きでよく笑う人だった。私の一番のファンであり、サポーター。彼女がいなければ、私のあらゆる実績は何ひとつ成し遂げられなかった。たくさんの人、とりわけ孫のサムとチャーリー(ウッズの長女と長男)に愛された。皆さんのサポートとお祈りに感謝し、私と家族の苦しい時間を理解いただきたい。ママ、愛してる」とコメントした。

タイガー・ウッズの母クルチダさんが死去「ママ、愛してる」

タイガー・ウッズが出場を取りやめ「母を失った悲しみの渦中」

女子プロ3人と既婚キャディの不倫報道

“トリプルボギー不倫”報道を受け、開幕戦前日の会見で見解を述べたJLPGA小林浩美会長(中央)

「週刊文春」(文藝春秋)が国内女子ツアー開幕前の3月、女子プロの川崎春花阿部未悠小林夢果と既婚者の栗永遼キャディとの不倫を報じた。

これを受けて日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は5月、プロ3人に厳重注意の処分を行った。「出場資格を有する者同士の紛争は、協会の秩序に与える影響が大きい」と指摘した。また、川崎は6月に女子プロゴルフの未来をより明るく鮮やかにすることを目標とした「JLPGAブライトナー」の担当から辞退した。

キャディについては「協会会員の配偶者でありながら、他の複数の若年の会員に積極的に働きかけた」と認定し、国内女子ツアーの試合やイベントの会場への立ち入りを9年間禁止する異例の長期処分を科した。

既婚キャディと女子プロ3人の不倫報道 小林浩美JLPGA会長「必要に応じて対応を検討」

不倫報道の女子プロゴルファー3人に厳重注意 相手のキャディは9年間出入り禁止

金谷拓実&吉本ここねが結婚

結婚発表後初のイベントで共演する金谷拓実と吉本ここね

男子プロゴルファーの金谷拓実と女子プロゴルファーの吉本ここねが結婚していたことが12月3日、2人の所属先から発表された。2人は今季シーズンイン前の1月に入籍したが、公表を控えていた。

金谷は2015年「日本アマ」を17歳51日の大会最年少(当時)で制覇。東北福祉大進学後の18年「三井住友VISA太平洋マスターズ」で史上4人目のツアー競技アマチュア優勝を果たし、20年にプロ転向。24年に国内ツアー賞金王となり、今季から米ツアーに参戦していた。

吉本は北海道・札幌光星高卒で18年にプロテスト合格。23年の国内下部ステップアップツアー「ルートインカップ」で初優勝。今季は国内ツアーでメルセデスランキング59位とキャリアハイの成績を残した。

今月22日のイベントに2人で登壇し、金谷は「隠していたわけではなく、自分たちで言うことでもないしな…と思いながらタイミングを逃し続けました。今回のイベントをきっかけに、世間の皆さんに公表するきっかけもできた。祝福もしていただいて、本当にうれしく感じます」と話した。

ハネムーンはおうちで 金谷拓実&吉本ここね夫妻の“肌年齢”は?「やっぱり野菜を…」

金谷拓実&吉本ここねが結婚 今年1月の入籍を所属先が発表