「KEIRINグランプリシリーズ」(29日、平塚) 開催2日目は今年の陸上・世界選手権(世界陸上)に女子100メートル…

 「KEIRINグランプリシリーズ」(29日、平塚)

 開催2日目は今年の陸上・世界選手権(世界陸上)に女子100メートル障害に出場した中島ひとみ(30)=長谷川体育施設=と、田中佑美(27)=富士通=が来場。2R発売中にログステージで行われたトークショーに出演した。

 競輪ファンだけでなく、陸上競技ファンも多く詰めかけ、ステージ前はかなりの混雑に。2人が登場すると観客から大拍手。いい雰囲気でトークショーが進行された。

 中島、田中ともにトークショーは「あまり経験がない」とのことだが、2人の冗舌ぶりに観客からは笑みがこぼれる。同じ競技とあってMCからは「ライバルで普段はバチバチ?」と問われると、中島は「同じ関西(中島は兵庫県、田中は大阪府出身)ですから。関西弁で話すことが多いです」と関係はいいようだ。

 2人ともレモンガススタジアム平塚で競技の経験がある。田中は「大学時代に来ました。東横インに宿泊しましたよ。お世話になりました」と語っていた。

 2人にとっては応援はかなりの追い風になるらしく、中島は「今後もよろしくお願いします」とファンに頭を下げ、陸上は現在オフシーズンで「土台作りですね。この時季にしっかりと鍛えないと…」と話していた。

 2週間ほど前にロングヘアをバッサリと切った田中は、競輪界に仲良しが2人いることを明かす。「1人は大学4年間を過ごした同級生の西田美菜さん。128期生の選手です。カラオケに行って曲と曲の間に『私、競輪学校(日本競輪選手養成所)に入る』って言われたんですよ。そこから選手になってすごいですね。尊敬しています」と、同級生からガールズケイリンのレーサーが誕生したことを喜んでいた。「もう1人は太田りゆ選手。(昨年の)パリ五輪で(競技は違うが)同じ日に敗者復活戦から準決勝に進出したんです。それが縁で対談もしました」とオリンピアン同士の仲を明かした。

 この日はガールズグランプリ2025が開催される。優勝賞金1530万円(副賞込み)の大一番。注目選手を問われると、中島は「佐藤水菜選手です。私の情報源はTikTok(ティックトック)なんです。競輪って検索すると佐藤選手がたくさん出てきたので」と言うと、田中は「競輪専門紙を隅から隅まで読みました。私は児玉碧衣選手ですね。大一番で新車に替えるのは勇気が要りますよ。私たちならシューズを直前に替えるようなものですから。心意気を買いました」とアツく語った。トークショー最後は陸上競技に関する質問を受け、2人は真剣に回答していた。