日本テレビは29日、「田中将大『3/200の真実』」を放送。今年9月に史上4人目の日米通算200勝を達成した巨人田中将大…

日本テレビは29日、「田中将大『3/200の真実』」を放送。今年9月に史上4人目の日米通算200勝を達成した巨人田中将大投手(37)が、移籍1年目のシーズンを振り返った。

プロ19年目のシーズンは巨人で迎えた。2月の宮崎キャンプ初日。「自分のポジションは重々承知の上ですし、そういう風になると分かっていて飛び出した」と覚悟を持って臨んだ。

キャンプで田中将を見た久保康生巡回投手コーチ(67)は「相手から見やすい、戦いやすいピッチャー。188センチの身長があるんだけど、160~170センチの人が投げている場所から投げている。右の脚の軸が早く折れて地面に膝が早く近づいて、前で投げるスペースがないから手は横から出る」とリリースポイントの位置に目を付けた。

田中将は「どうしても悪くなってきて横振りになってしまっていた。縦に体を使うというところを、どうアプローチすればいいか自分ではわかっていなかった。若い頃は極端に意識しなくても自然とできていたと思う。少しずつ悪い方向にずれていった」と自身の体、フォームの変化に気づくことができた。

ボールを2個持って投げたり、マウンドの傾斜を逆にして投げたりと、フォーム矯正に向け多様な練習に取り組み「面白い。わかりやすく説明してくださる。わくわくするというか、できるようになったら、ここ最近感じられなかったものが出てくるんじゃないかという楽しみもあった」と日々を振り返った。「年取って長く続けていると、コーチも言いにくくなるし、言われなくなる。自分なりに考えて、いろんな人に聞いてやってきましたけど、苦しんだ分素直に聞ける。最近そういう風に言ってくださる方もいなかったので、今の環境はすごくありがたい。結果で返したいと思う」。ベテランだからこそ感じる難しさもあるなか、声をかけてくれた久保コーチの存在は大きかった。