門別は今季プロ初勝利もさらなる飛躍が期待されている(C)産経新聞社 セ・リーグ優勝の阪神では投手王国ぶりが際だった。 先…

門別は今季プロ初勝利もさらなる飛躍が期待されている(C)産経新聞社
セ・リーグ優勝の阪神では投手王国ぶりが際だった。
先発陣では右の村上頌樹、才木浩人の両エース、左では大竹耕太郎が9勝をマーク、ルーキーの伊原陵人が開幕から奮闘した。
【ブレイク予想】”なぜこの防御率で勝てないのか?”2025年高木豊が予想したブレイク予想選手の今について語る!
一方でチャンスを与えられながら、今一歩、足踏みした投手も。プロ3年目左腕の門別啓人は今季開幕ローテーションに入り、開幕3戦目となる3月30日の広島戦(マツダ)の先発を託されるなど、大きく期待を集めた。
4月6日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初勝利を飾るも、ファーム調整の時期も長く、年間通してローテーションで回ることはできなかった。
今季12登板(内、先発8)で2勝3敗、防御率4.43。若き左腕に関しては球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月28日に自身のYouTubeチャンネルに「【ブレイク予想】“なぜこの防御率で勝てないのか?”2025年高木豊が予想したブレイク予想選手の今について語る!」と題した動画を更新。今季開幕前にブレイクすると予想した選手たちの現状に考察を加えている。
阪神からは門別をピックアップ。開幕前は「高橋遥人になれる」と大きく期待を寄せていたが、伸び悩んだ。
高木氏は門別に関して「こんな力じゃない 勝てるピッチャーなんだけどな」と潜在能力の高さを認めながら、「コントロールの問題かな 制球が甘くなる」と課題を口にした。
また高木氏は取り巻く環境についても言及。「まわりが優秀だから、あわてるのか あせるのか」と球界屈指の投手王国の中で優秀な投手が多いことで、早く成長を示したいとはやる気持ちも出てくると推測する。
その上で左腕に関しては「自分に自信が持てれば、勝てるようになる」「持っている素質からしたら勝てる」と背中を押した。
門別といえば、シーズン前のカブスとのプレシーズンゲームでも5回完全投球と潜在能力の高さを見せつけた。ほかにもチームも優勝間近となった9月6日の広島戦(甲子園)で約3か月ぶりに先発を託すなど、次世代エースへの成長を期待する起用も見られた。翌7日にチームは2年ぶりの優勝を決めた。
来季は同郷の伏見寅威も合流と、若手の力を引き出すことには定評のあるベテラン捕手の存在も注目となる。躍動した投球シーンを期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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