<2025年セ・リーグ編>年末恒例の「言葉の力」を、今年も3回に分けてお届けします。日々取材する担当記者たちの心に響いた…

<2025年セ・リーグ編>

年末恒例の「言葉の力」を、今年も3回に分けてお届けします。日々取材する担当記者たちの心に響いた野球人たちの声で、2025年を振り返ります。第1回はセ・リーグからの言葉です。

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松井秀喜氏「生前、約束したこともあります。お話しすることはできませんが、その 約束を果たしたい」

(6月4日午前7時過ぎ、都内の長嶋茂雄邸前で。前日に死去した師に会うため米ニューヨークから急行。無言の対面後に報道陣に明かした=阿部健吾)

田中将大「不思議な縁だなと思います。この瞬間、彼から花束をもらえるということはこれまでの野球人生で想像していなかった。すごく昔から知ってくれている人からしたら面白いのかなと思いますし、自分にとっても大きな思い出になります」

(9月30日、中日戦で6回2失点で今季3勝目、日米通算200勝を達成した。試合後に幼なじみの坂本から花束を贈られ、場内は感動的な雰囲気に包まれた=水谷京裕)

長野久義「プロ入りしてからも16年間ずっとサポートしていただいた。好きな言葉は『ミズノ』です」

(10月14日、引退会見で好きな言葉を問われ、長野らしさ全開の回答だった=為田聡史)

門脇誠「飛んでこいって思ってました。あれでびびって投げなかったら意味ないと思う。しっかりどんどん成功体験を積んでいきたいので」

(8月15日、阪神戦の2回無死一、二塁での二塁の守備機会に。2日前に犯した痛恨の失策とほぼ同じ状況で、強気に二塁へ投げて封殺。野球に限らない、ミスに向き合う姿勢を学んだ=阿部健吾)