4団体統一世界スーパーバンダム級王者の井上尚弥(32)=大橋=が28日、羽田空港着の航空機で帰国。27日にサウジアラビ…
4団体統一世界スーパーバンダム級王者の井上尚弥(32)=大橋=が28日、羽田空港着の航空機で帰国。27日にサウジアラビアで防衛に成功したが、会見に同席した父の井上真吾トレーナーからは試合内容への不満を呈された。
守り一辺倒のWBC同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)に大差判定勝ち。史上初の世界戦27連勝を飾ったが、尚弥は試合後と同様に「気持ちと体がやっぱり一致してなかった」と改めて反省。ピカソ陣営のクレームによりバンテージを巻き直させられ「試合前にもいろいろあった…」と、イライラを抱えた点も反省材料だという。
試合後には両手を掲げ勝利をアピールしたピカソ。尚弥は「そもそもリスペクトを感じない。あんな対戦相手は初めて。終わって気持ち的にもスッキリこない」と批判するほど、不満の多い試合だった。
これに井上真吾トレーナーは「自分から見たらもう…ですよね。相手を舐めている訳ではないですけど、あれは尚弥の試合じゃない。順を追って組み立てていけば、もっと違う試合になったと思う」と指摘。「いい意味でいろいろ話し合いたい。自分は納得いってないところがあります」とも語った。
それでも、年内4試合の厳しい日程で無敗を守った尚弥。同興行でスーパーバンタム級転向初戦を苦しみながら判定で勝利した、前WBC・IBF世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)とは、来年5月に東京ドームで対戦することを誓い合っている。「この4試合で課題、次につなげないといけないところもしっかりと見えた」と前を向いていた。