チャンピオンズCで13着に大敗したナルカミ(牡3、美浦・田中博康厩舎)が、東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)で…
チャンピオンズCで13着に大敗したナルカミ(牡3、美浦・田中博康厩舎)が、東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)で2つ目のGI級制覇を狙う。
ナルカミは父サンダースノー、母オムニプレゼンス、母の父ディープインパクトの血統。母はJRAで1勝。曾祖母は名繁殖牝馬のマンデラなので、近親にはマンデュロ(Manduro)やワールドプレミア、ワールドエースやヴェルトライゼンデなどの活躍馬が並ぶ。
ここまで7戦5勝。24年11月に栗東・坂口智康厩舎からデビューして、新馬を2秒0差で圧勝した。続く1勝クラスを引っ掛かって7着に敗れた後、美浦・田中博康厩舎に転厩。そこから1勝クラス、2勝クラスと連勝すると、続く不来方賞で重賞初制覇を果たした。さらに前々走のジャパンダートクラシックも圧巻の逃げ切り。連勝を4に伸ばすとともに、東京ダービー覇者のナチュラルライズの直接対決を制し、3歳ダート王の座に就いている。前走のチャンピオンズCはパドックで騎乗が騎乗後にテンションが上がったことに加え、スタートでバランスを崩すアクシデントもあって13着に大敗。それだけに今回は当日の気配が大きなカギだが、力を出し切れれば当然、巻き返しがある。
95年に東京大賞典にJRA所属馬が出走できるようになって以降、前走が2桁着順だった馬の勝利は05年のアジュディミツオー(前走はジャパンCダートで10着)の1回だけ。したがってナルカミが勝てば20年ぶり2頭目となる。前走13着からのガラリ一変を果たし、レース史上最大の巻き返しVとなるか。敗戦を糧に、より一層強くなった姿を見せてくれることを期待したい。