浜松開誠館のMF加藤涼(3年)は神出鬼没。ピッチ上のどこにでも顔を出す。ボランチとして相手の攻撃をつぶすだけでなく攻め…

 浜松開誠館のMF加藤涼(3年)は神出鬼没。ピッチ上のどこにでも顔を出す。ボランチとして相手の攻撃をつぶすだけでなく攻め上がって強烈なミドルシュートを放つ。

 現在はDF水谷健斗(3年)に譲っているが、FKにも自信がある。身長161センチと小柄だが、球際の強さも抜群。豊富な運動量とフィジカルの強さで「存在感を見せたい」。全員で懸命に走ってハードワークする「開誠館のサッカー」を体現する選手だ。

 チームの規律にも気を配る。今秋の県選手権準々決勝(対富士市立)では、2―0の後半にゴール前で相手を倒してしまい、PKを与えてしまった。全4試合で、これが大会唯一の失点だった。「ゴール前では足を出さない、というチームの決まり事を破ってしまった」と猛反省した。

 目標は4強入りして国立でプレーすること。この日の開会式で聖地を行進し、思いはさらに強くなった。「球際の強さにこだわってやっていく」。自分たちのサッカーを貫いて勝つ。(里見 祐司)

  ◆加藤 涼(かとう・りょう)2007年5月9日、三重県生まれ。18歳。サッカーは小2から。前所属はTSV四日市。161センチ、63キロ。血液型O。家族は両親と弟。