「全国高校サッカー・1回戦、徳島市立4-1早実」(28日、国立競技場) 開会式後に行われた1回戦で、徳島市立が早実(東…

 「全国高校サッカー・1回戦、徳島市立4-1早実」(28日、国立競技場)

 開会式後に行われた1回戦で、徳島市立が早実(東京B)に4-1で快勝し、第98回以来6大会ぶりの白星を挙げた。前半36分に芳田翠(2年)のゴールで先制し、後半2分にFKから加点。その後2得点して突き放した。決勝は来年1月12日に国立競技場で実施される。

 初の国立に駆けつけた水色の応援団を4度沸かせた。勝負に徹し、都大会4戦無失点だった堅守の早実を攻略。4得点の快勝に河野博幸監督は「まさか2点目、3点目が取れると思っていなかった」と笑みがこぼれた。

 過去3大会連続で初戦敗退。自分たちの「やりたいこと」にこだわるあまり、相手への対応が手薄だった。新チーム立ち上げから戦術への対応幅を広げるよう意識を変化。今回に向けても前日に急きょ、早実のロングボール対策で4→3バックに変更して臨んだ。

 1回戦敗退だった夏の全国高校総体後は、徹底的に体をいじめ抜いた。練習試合で勝利しても目標の点数未満だと走り込みを実施。最高で夏に60本走ったこともあったという。2アシストのMF逢坂翔雅(3年)は「みんな毎日が嫌なくらいだった。これ以上怖いものはない」と自信が芽生えた。

 聖地での初勝利に喜びも格別かと思いきや「1回戦なので」と首を振った指揮官。今度は自分たちの力でつかみ取った国立のピッチで躍動してみせる。