「東の若き伯楽」田中博康調教師が、ミッキーファイト(牡4)とナルカミ(牡3)で東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)…
「東の若き伯楽」田中博康調教師が、ミッキーファイト(牡4)とナルカミ(牡3)で東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)のワンツーフィニッシュを狙う。
田中博康調教師は85年12月5日生まれ、埼玉県出身の40歳。06年に美浦・高橋祥泰厩舎から騎手デビュー。JRA通算3727戦129勝。09年のエリザベス女王杯をクィーンスプマンテで制したものの、その後は勝ち星が伸び悩み。17年度の調教師試験に合格したため、17年2月に騎手を引退。18年3月に開業した。JRA通算1,631戦229勝。レモンポップやローシャムパーク、レーベンスティールなどの活躍馬を送り出し、GI・3勝を含むJRA重賞12勝を挙げている。また、地方でも多くのビッグタイトルを獲得している。
東京大賞典には2頭の大物がエントリーしている。まずは古馬のミッキーファイトだ。今春からC.ルメール騎手とコンビを組み、アンタレスS→帝王賞→JBCクラシックと3連勝。海外を主戦場としているフォーエバーヤングを除けば、国内ダート最強といえる存在だ。今回も強敵揃いではあるが、来年の海外遠征に向けて、通過点としたい一戦となる。そして3歳のナルカミもチャンスは十分だ。破竹の4連勝で前々走のジャパンダートクラシックを制し、3歳ダート王を襲名。前走のチャンピオンズCでは13着に大敗したが、レース前からテンションが高かったので参考外。平常心でゲートインを迎えることさえできれば、年長馬を撃破しても不思議はないだろう。
95年にJRA所属馬が出走できるようになって以降、東京大賞典で同一厩舎のワンツーは一度もない。今月5日に40歳を迎えたばかりの若きトレーナーが、年末の大一番で偉業を成し遂げるか。2頭の走りに要注目したい。