なでしこジャパンのMF長谷川唯が2025年を総括。魔法のようなスーパーゴールなど高い技術を随所で見せたが、本人の自己採…

長谷川唯

 なでしこジャパンのMF長谷川唯が2025年を総括。魔法のようなスーパーゴールなど高い技術を随所で見せたが、本人の自己採点は思った以上に低かった。

【映像】長谷川唯の「魔法のループ弾」

 ABEMAの『2025年なでしこジャパンの名場面〜栄光と試練〜』では、ニルス・ニールセン新監督体制で新たなスタートを切ったチームの1年間を特集。引き続きチームの中軸を担った長谷川が「流れの中で理想の形だった」として「2025年ベストプレー」に選出したのが、10月のイタリア戦のゴールだ。

 なでしこジャパンは自陣でのビルドアップから右サイドに展開。中央右のレーンでボールを持ったDF高橋はなが中を向くと、長谷川は一気に縦に抜け出し、MF宮澤ひなたからの縦パスを引き出す。ふわりとした浮き球のバウンドを見ながらボックス内に侵入すると、最後はダイレクトでループシュートを選択する。相手GKラウラ・ジュリアーニが飛び出せずにいるその頭上を抜く絶妙なタッチで、華麗にゴールネットを揺らして日本に同点弾をもたらした。

 このスーパーゴールには日本のサッカーファンも大興奮。当時のABEMAコメント欄では「レベチだな!」「天才ひとりでこじ開けた」「おしゃれですね」「真の天才」「飛び出しも上手い、シュートもうまい」「名人芸ですわ」「ロナウジーニョかよ」「これはワザあり」「これが長谷川唯なんよ!」「さすがやな、チームが苦しい時にやってくれる」など絶賛の声が相次いだ。

2025年は試練の1年でもあった

長谷川唯の2025年総括

 ただ、盟友・岩渕真奈との対談で「キャラじゃない(笑)」と謙遜した新キャプテン就任、さらにコンディション不良で代表活動を半年間欠場するなど、長谷川にとって2025年は試練の年でもあった。

 そうした背景もあったのだろう。番組内のアンケートで「今年の出来」を問われた長谷川は、チーム全体を「50点」、個人については「30点」と厳しく採点。6勝4分4敗という年間成績を「結果がなかなか出なかった」と振り返りつつ、「ここからどうするかが大事」と前を向いた。

「まずはアジアカップという目に見える目標がある。そこで優勝すること、毎試合結果を求めることを大事にしてやっていきたい」

 世界トップクラスの技術と、誰よりも高いプロ意識を持つ長谷川。2026年3月のアジアカップ、2027年のワールドカップで優勝を目標に掲げるなでしこジャパンにとって、今後もやはり絶対不可欠な存在だろう。

(ABEMA/なでしこジャパン)