年明け2日と3日はばんえい競馬のG1=BG1競走2連発。2日は一線級の古馬が激突する帯広記念、3日は明け5歳馬による…

 年明け2日と3日はばんえい競馬のG1=BG1競走2連発。2日は一線級の古馬が激突する帯広記念、3日は明け5歳馬による世代No1決定戦・天馬賞が行われます。

 ではまず、2日の帯広記念から。

「ばんえい記念(1000kg)に次ぐ高重量戦で、力比べが最大の見どころ」

「帯広記念を勝った馬がその年のばんえい記念でも好走する傾向あり」

「今回はメムロボブサップらベテランに対し、新興勢力が挑む構図」

 実はこれ、AIに「2026年の帯広記念の見どころは?」と質問して返ってきた回答です。そのほかの答の中には、AIそのものが断っているように、いくつか間違いもありました。でも、今回のレースの見どころをザックリ言うと、こんな感じで間違いないと思います。

 ばんえい競馬では、4月から翌年3月までのシーズンが深まるにつれ、また、上のクラスになればなるほど、馬がひくソリを重くします。帯広記念は890kg*を基準に今季の収得賞金額によって重量が加増される賞金別定戦。これは3月末に行われるばんえい記念の1000kg*に次ぐ高重量で、ここで好成績を収めた馬がばんえい記念でも好走することがよくあります。帯広記念はばんえい記念の前哨戦なのです。

 今回のレースの中心はメムロボブサップ(牡・明け10歳)。これまでばんえい記念をはじめ、古馬の重賞を何度も制してきた同馬ですが、帯広記念だけはまだ勝ったことがありません。

 先に書いたように、このレースは賞金別定戦で、同シーズンの戦いに勝てば勝つほど、重いソリを背負わされてしまいます。前回まで4年続けて帯広記念に出走した同馬は、毎回、メンバー中最高の重量を課せられ、軽い重量の馬に敗れていました。

 そこで同馬の陣営は、今季4月以降の出走レースを厳選し、賞金の積み上げを最低限にとどめる作戦をとりました。とにかく強い馬なので、レースに出れば勝ってしまう可能性大。それなら、賞金よりもタイトル獲得と考えたわけです。そこまでして陣営がこのレースを勝ちに行こうとしているのは、世代限定戦を除く古馬重賞の完全制覇がかかっているから。これぞ悲願と言っていいでしょう。

 同馬のライバルの中では、ディフェンディングチャンピオンのコウテイ(牡・明け9歳)が筆頭格ですが、旭川記念優勝馬・クリスタルコルド(牡・明け7歳)、北見記念を制したタカラキングダム(牡・明け6歳)、岩見沢記念を勝ったキングフェスタ(牡・明け7歳)といった新興勢力がどこまで健闘するかも注目です。

「メムロボブサップの悲願達成か、新勢力の台頭かが最大の焦点」

 今回の帯広記念について、AIはそう答えてくれました。もちろん私も同感です。

 続いて、3日に行われる天馬賞。AIはこんなふうに解説してくれました。

「4歳三冠の最終戦として『三冠馬誕生なるか』、『ライバルの逆襲か』が最大の見どころです」

 今回、この答は不正解。2025年の4歳世代は年が明ければ5歳世代になるので、その部分は間違いではないのですが、今季は三冠第1戦の柏林賞をカフカ、第2戦の銀河賞をホクセイハリアーが制し、天馬賞で三冠馬が誕生する可能性はなくなっています。

 帯広記念と違って、こちらは牡馬760kg、牝馬740kgの定量戦。賞金別定戦の柏林賞、銀河賞で他に比べて重いソリをひきながら好走した馬が有利と考えられます。ただし、ばんえい競馬で4歳(明け5歳)というのはまだまだ成長途上。銀河賞からは3カ月ほどの間隔があるので、この間に力を付けてきた馬がいるかどうか、その見極めも必要です。

 AIは天馬賞を「帯広記念と並ぶお正月の目玉レース」と紹介しています。これは大正解。2日連続で行われるばんえい競馬のビッグレースで新年の運試しと行きましょう!

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 では、ウマ年の2026年も、ばんえい競馬どうぞよろしくお願いします!!!

*=牝馬20kg減、せん馬10kg減