(28日、バスケットボール・ウインターカップ女子決勝 大阪薫英女学院66―61桜花学園) 耐え抜いた先に、歓喜の瞬間が…

 (28日、バスケットボール・ウインターカップ女子決勝 大阪薫英女学院66―61桜花学園)

 耐え抜いた先に、歓喜の瞬間が待っていた。大阪薫英女学院は、4度目の決勝でようやく日本一への扉を開けた。

 今夏の全国高校総体でも、桜花学園と顔を合わせた。ゾーンディフェンスを破られ、外角シュートを浴びて3回戦で惜敗。桜花学園はそのまま優勝した。

 雪辱を期したこの試合も、序盤は相手ガード陣の速い攻めに翻弄(ほんろう)され、前半を終えて35―44の9点差。安藤香織監督は「このままマンツーマン(の守備)でいっても、ズルズルいく。何かを変えないと」。夏は攻略されたゾーンにかけた。「捨て身」で仕掛けた作戦がぴたりとはまった。前半は取れなかったリバウンドが、徐々に取れだした。

 やっと追いついたのは、第4クオーター。三輪美良々(ちゅらら)(3年)が勝ち越しのシュートをリングに沈め、勝利をたぐり寄せた。両チーム最多30得点13リバウンドの三輪は「自分が切れてしまったら、今までと同じ結果になる。全力でリングに向かい続けようと思った」。