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12月26日(現地時間25日、日付は以下同)、ヒューストン・ロケッツは敵地クリプトドットコム・アリーナでロサンゼルス・レイカーズと対戦し、119-96で大勝した。試合内容はワンサイドな展開となったが、レブロン・ジェームズとケビン・デュラントがクリスマスゲームを同じコートで過ごしたことに対するファンのリアクションは大きく、SNSや現地の記事には「あと何回この光景が見られるのか」といった声があげられた。
レギュラーシーズンの中でも特に世界中の注目を集める試合であるクリスマスゲームでは、サンアントニオ・スパーズがオクラホマシティ・サンダー相手に今シーズン3度目の勝利を飾ったり、デンバー・ナゲッツとミネソタ・ティンバーウルブズがオーバータイムにもつれこむ激戦を見せたりと多くの話題を呼んだが、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーとともにデュラントとレブロンもベテラン選手としてこの日を彩った。
デュラントとレブロンは2024年のパリオリンピックでは共に金メダルを勝ち取った仲間であり、この2人のスター選手は互いに敬意を持ってプレーしてきた。レイカーズ戦の後、デュラントはレブロンに対する思いを改めて語っている。
「レブロンが築き上げてきた“偉大さ”の基準、準備への姿勢、ゲームへの愛情や情熱は、年齢を重ねる中で自分も見習っているんだ。毎回、マッチアップするたびに感謝しているよ」
デュラントのこの言葉に対して、レブロンは自身のInstagramアカウントで「お互い様(Vice Versa)!」とコメントしている。
マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズ他)とアイザイア・トーマス(元デトロイト・ピストンズ)、マジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)とラリー・バード(元ボストン・セルティックス)など、過去の世代では選手間の緊張感が強く、それがライバル関係に拍車をかけていた一面があった。一方でレブロンやデュラント、カリーをはじめとした現在のベテランスターは、リーグに対する影響力を誇りながらも互いに対するリスペクトを公然と示してきた。
一時代を彩ったレブロンやデュラント、カリーの直接対決はこの先何度も見られるものかわからない。クリスマスゲームにおいては、もしかしたら今シーズンのものが最後だったのかも知れない。そう考えると、デュラントと同じように、NBAファンもこれから起こる全てのマッチアップを一つ一つ大切にすべきだろう。