正月の風物詩、第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。3連覇を目指す青学大、10月…
正月の風物詩、第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。3連覇を目指す青学大、10月の出雲駅伝2連覇の国学院大、11月の全日本大学駅伝優勝の駒大を中心に混戦が予想される。大学3大駅伝の最終戦となる大一番。優勝争いの軸になる青学大、国学院大、駒大、早大、中大の「5強」を紹介する。
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5強の一角である中大は、充実の陣容で30年ぶりの箱根総合優勝を見据える。上位10人の1万メートル平均タイムは27分55秒98と全体トップ。文字通り、スピードでは敵なしで、山次第では十分に狙える位置にいる。
主将を務める吉居駿恭(4年)は、同じ中大で22年に1区区間記録を15年ぶりに更新した吉居大和(23=トヨタ自動車)の弟。自身の記録を今季伸ばすことはできていないが、1万メートルの自己ベストは27分台。大学トップランナーであることは間違いない。底上げに自信をみせ「やはり夏全員で距離を分踏んだ分、選手層の厚さだったり、エース級の走りができる選手が増えてきたと感じています」と語った。
同じ4年の溜池一太がエース区間2区を走る。藤原正和監督が明言しており、1万メートル27分台の実力者である溜池は「箱根でしっかり区間賞取れるようにこの2カ月しっかりやりたい」と力を込めた。
チームトップの1万メートル27分37秒06を誇る岡田開成(2年)は、昨年から大学3大駅伝を経験。「今まで支えてきてくださった方々、また今年1年チームを支えてくださった4年生方に恩返しの走りができるように頑張ります」と上級生への思いも胸に走る。
就任10季目の藤原監督も自信を口にする。前回優勝を目標に掲げた2年前との手応えの差を問われ「もう断然今年ですね。それは比較にならないぐらいだと思います」とキッパリ。「やはり選手層と言いますか、選手全員がどれだけ箱根に向かっているか、熱量を持って向かっているかで大きな差がある」と自信をのぞかせている。【佐藤成】
▼エントリー選手は16人。各区間10人と補欠6人が決まる区間エントリーは29日に行われ、レース当日のメンバー変更は開始1時間10分前に往路、復路合わせて6人(1日最大4人)まで変更できる。往路、復路ともに午前8時スタート。