日本ハムへの6年ぶりの復帰が発表された有原航平(C)Getty Images ソフトバンクを自由契約となり、去就が注目さ…

日本ハムへの6年ぶりの復帰が発表された有原航平(C)Getty Images

 ソフトバンクを自由契約となり、去就が注目されていた有原航平の日本ハム復帰が12月28日、発表された。有原は球団を通じて「新庄監督のもと、優勝を目指して全力で腕を振り、1イニングでも長く投げチームに貢献したいです」などとコメントした。

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 有原は早大から2014年ドラフト1位で日本ハムに入団。15年に新人王、19年に最多勝を獲得した右腕は、20年オフにポスティングシステムを利用して、メジャー移籍。レンジャーズで2年過ごした後、23年に日本球界復帰。ソフトバンクに入団し、3年間で38勝を挙げ、2度の最多勝を獲得した。

 そんな33歳のベテランを巡り、各国球界のあらゆる移籍情報を発信している米専門メディア『MLB Trade Rumors』が、有原についての記事を現地時間12月27日までに掲載。「NPBの北海道日本ハムファイターズと契約したコウヘイ・アリハラのMLB復帰はなくなった」と伝えた。

 記事では「12月2日にFAとなったアリハラには、11月下旬にMLB復帰を検討しているとの報道も出ていた」と紹介。ただ、『MLB Trade Rumors』は「MLB側でアリハラにどれだけ関心が集まっていたかは不明だ」と明記した。

 具体的な経緯は明らかになっていないものの、記事では「NPBを離れるという話自体が交渉上の駆け引きだった可能性もある」と指摘。その上で「それは奏功したように見える」と論じた。

 スポーツ紙を中心に、日本ハムとは4年総額24億円規模の大型契約で合意したと報じられている。「NPBではかなり高額といえる」水準だ。メジャー再挑戦の可能性が取り上げられたこと自体が、結果的には交渉材料として作用した可能性はある。それでも、この条件は実績十分の先発投手に対する評価を示し、日本ハムが有原に寄せる期待の大きさを裏付けていると言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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