<全国高校ラグビー大会:立命館慶祥20-7仙台育英>◇1回戦◇28日◇大阪・花園ラグビー場3大会ぶり2度目出場の立命館慶…

<全国高校ラグビー大会:立命館慶祥20-7仙台育英>◇1回戦◇28日◇大阪・花園ラグビー場

3大会ぶり2度目出場の立命館慶祥(南北海道)が仙台育英(宮城)を下し、花園初勝利を手にした。30大会連続32度目出場の花園常連相手に立ち上がりから攻めて、ゴール手前まで迫るも得点を取り切れず。前半終了間際、ラインアウトからモールで押し込み、フランカー小原煌大(3年)が先制トライを決めた。攻撃の口火を切り「気持ち良かった。チーム一丸となって取ったトライなので良かった」と笑顔を見せた。

96年創部の同校にとって聖地での歴史的1勝。立命館宇治、立命大出身で就任3年目の元リーグワン横浜キヤノンイーグルス選手だった高島忍監督(33)のもと、展開ラグビーを磨いて乗り込んだ。BK陣がパスでチャンスを作る場面もあったが、この日は3トライ中モールから2トライ。SO田尾公謙主将(3年)は「今日はFWのおかげ」と感謝した。

“仲間”から刺激を受けて臨んだ。先に行われた試合で聖光学院(福島)が3度目出場で花園初白星。積雪で屋外練習ができないため大会直前に道外遠征し、監督同士が立命大OBの縁で大会直前に合同練習をしたチームだった。高島監督は「今日両方勝てたのは本当に良かった。切磋琢磨(せっさたくま)できた」と喜んだ。

大会に向けてOB会から黄色と紺色のジャージー色の新しいダルマが贈呈された。刻まれた文字は「花園勝利」。達成したため、目入れして次戦に臨む。次は前回大会で用意していた「花園二勝」の文字入りダルマの目入れするためにも、30日2回戦長崎北陽台戦での勝利を目指す。「1勝はうれしいけど、僕たち2勝を目指しているので、まだまだ喜び過ぎず、2戦目に向けて練習していきたい」と田尾。チームの歴史をさらに変える試合に臨む。【保坂果那】