「全国高校ラグビー・1回戦、流通経大柏43-3名古屋」(28日、花園ラグビー場) 平均身長が180センチ超え、平均体重…

 「全国高校ラグビー・1回戦、流通経大柏43-3名古屋」(28日、花園ラグビー場)

 平均身長が180センチ超え、平均体重も100キロ超という強力FWを誇る流通経大柏。ベスト4という過去最高位の壁を突き破るためにも、そこをどう機能させるかがカギとなる。

 立ち上がり、3点のリードを許した。また、バックスの展開は序盤、名古屋の出足鋭いディフェンスに手を焼く場面もあった。

 ここでベストの陣形を伝え、得点に結びつけていったのが高校日本代表候補のWTB高梨太吾(3年)だった。

 「ウイングとして(フィールド全体を)一番見えている位置にいますから。それをみんなに伝えていくのも自分の仕事」と、名古屋のどんどん出てくるディフェンスへの対応を指示。

 前半4分にモールから展開、キックパスからWTB荻原干城(3年)のトライで逆転に成功すると、同3分にはストロングポイントのモールからトライ。一気に流れに乗り、大差をつけた。

 相亮太監督(44)も、試合の中でプランを組み立てていく戦いぶりに「目が全国大会仕様になって来ましたね」と頼もしげに教え子を見やった。

 「優勝しか見ていません」と高梨。「今日は60点か、50点」とあえて厳しい採点をつけ「花園は、全部を出し切るというより成長していく場と考えています。その積み重ねで決勝までいきたい」とプランを描いていた。