正月の風物詩、第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。3連覇を目指す青学大、10月…
正月の風物詩、第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。3連覇を目指す青学大、10月の出雲駅伝2連覇の国学院大、11月の全日本大学駅伝優勝の駒大を中心に混戦が予想される。大学3大駅伝の最終戦となる大一番。優勝争いの軸になる青学大、国学院大、駒大、早大、中大の「5強」を紹介する。
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駒大が3年ぶり9度目の総合優勝を目指す。
就任から2年連続総合2位の藤田敦史監督(49)は「誰を走らせても遜色ない走りができるチームに仕上がった。自信を持って戦えるチームになった」と明かした。
11月の全日本大学駅伝では2年ぶり17度目の優勝を達成。「4本柱」の一角となる伊藤蒼唯(4年=出雲工)が5区区間新記録の快走で逆転優勝を飾った。
箱根路も2022年度の3冠を知る最後の世代がチームを引っ張る。前回7区区間新記録の佐藤圭汰(4年=洛南)、主将の山川拓馬(4年=上伊那農)、帰山侑大(4年=樹徳)ら上級生が順当にエントリーされている。
佐藤はエース区間の2区への出走を希望している。青学大の黒田朝日(4年=玉野光南)とのエース対決を熱望し「全日本で同じ区間(7区)を走って大差で負けて悔しい思いをした。今回はいい勝負をしたい」と意気込む。
11月の上尾シティーハーフでは2位に入り、自己ベストを更新した次期エース候補の桑田駿介(2年=倉敷)ら下級生も台頭。選手層は厚い。
指揮官は往路に主力を投入する構えを示しつつ「優勝に越したことはないが、負けてもせめて3番以内。タイムで言えば(首位と)2分差以内。そういうところにとどまっておかないと復路での逆転は難しくなってくる」と予想。復路は選手層の厚さで巻き返すレース展開を描く。
藤田監督は「何としても総合優勝を目指したい。悔いのないように走ってくれれば、良い結果が出る」と自信をのぞかせた。【飯岡大暉】
▼エントリー選手は16人。各区間10人と補欠6人が決まる区間エントリーは29日に行われ、レース当日のメンバー変更は開始1時間10分前に往路、復路合わせて6人(1日最大4人)まで変更できる。往路、復路ともに午前8時スタート。