◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル、良) 2025年の中央競馬を締めくくるグランプリ…

◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル、良)

 2025年の中央競馬を締めくくるグランプリは16頭立てで行われ、1番人気のレガレイラ(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎、父スワーヴリチャード)は、道中後方から直線で脚を伸ばして前を追うも、4着だった。

 昨年は戸崎圭太騎手が騎乗し5番人気で優勝。その後、右前脚の剥離骨折で休養し、復帰戦の宝塚記念は11着だったが、秋はオールカマー、エリザベス女王杯を連勝した。ファン投票では歴代最多の61万2771票を獲得して1位となり、連覇を狙っての出走だった。

 今回は昨年のエリザベス女王杯(5着)以来となるクリストフ・ルメール騎手とのコンビ。ルメール騎手は池添謙一騎手、武豊騎手に並ぶ4勝目がかかっていたが、お預けとなった。

 勝ったのはクリスチャン・デムーロ騎手騎乗で3番人気のミュージアムマイル(牡3歳、栗東・高柳大輔厩舎、父リオンディーズ)。勝ちタイムは2分31秒5。

 2着は12番人気のコスモキュランダ(横山武史騎手)、3着は2番人気のダノンデサイル(戸崎圭太騎手)が入った。

 クリストフ・ルメール騎手(レガレイラ=4着)「勝った馬の後ろで少し引っ掛かったけどうまく運べた。直線で馬場が緩くて素早い反応ができなくて、エンジンがかかるのに時間がかかった」

 鮫島克駿騎手(サンライズジパング=5着)「よく頑張ってくれた。前半にポジションを取りたかったけど取れなかった。ダートを使ってきて少し戸惑いがあったと思います」

 松山弘平騎手(タスティエーラ=6着)「外枠でしたがポジションを取ることができました。4コーナーを回ってくる時も見せ場があったし、すごい競馬をしてくれたと思う。最後なので結果を出したかったけど結果を残せず申し訳なく思います」

 団野大成騎手(ジャスティンパレス=7着)「ゲートの駐立は良かったけど出てから進みが悪くて後手後手になってしまった。やりたい競馬ができなかった。ラストランなのでどうにかしたかったけど残念です」

 荻野極騎手(エキサイトバイオ=8着)「きょうもすごくテンションが高ぶるところがあって、最初は力みが強かったですが、途中からスムーズに走って落ち着いて走ってくれた。最後も手応えがあったけど伸びきれなかった」

 丹内祐次騎手(マイネルエンペラー=9着)「流れに乗ってうまく運べた。いい頃ならあそこからはじけてくれるんですがね」

 北村友一騎手(シュヴァリエローズ=10着)「うまく運べていたと思う。安定してリズムも良く走れていたと思う。欲を言えば3、4コーナーで手応え良く回ってきてくれたら…」

 川田将雅騎手(アドマイヤテラ=11着)「あの位置から精いっぱいの競馬を最後まで頑張ってくれました」

 杉山晴調教師(エルトンバローズ=12着)「いつも1600~1800メートルはブリンカーを着けていますが長丁場を走るにあたって外してみました。ただ、思ったよりも行きっぷりが悪くなってしまいました。本当はハナに行くイメージだったんですが、思ったような競馬ができなかったと騎手は言っていました」