<全国高校サッカー選手権>◇28日◇1回戦◇国立第104回全国高校サッカー選手権大会の開会式が行われ、専大北上(岩手)の…

<全国高校サッカー選手権>◇28日◇1回戦◇国立

第104回全国高校サッカー選手権大会の開会式が行われ、専大北上(岩手)の吉池晃大主将(3年)が選手宣誓の大役を務めた。

吉池主将は宣誓文に岩手出身のメジャーリーガー、ドジャースの大谷翔平投手の名前を挙げた。「今年、岩手県出身の大谷翔平選手がMVPに輝き、日本国内の野球界だけでなく、スポーツ界全体に大きな影響をもたらしてくれました。大谷選手のように世界で活躍していく選手が今大会に出場する選手の中から多く出ることに期待を寄せています」と伝えた。

大役を堂々と果たした吉池主将は「ホッとしました。人生で一番の思い出になると思います」と感想を口にした。宣誓文については全体のキーワードは自身で考え、国語の先生のサポートを得て文章にしたという。

そして岩手県が生んだスーパースター、大谷のことを盛り込んだ理由として「大谷選手は県内だけでなく、国内外で大きな影響力のある方なので、自分たちもそういう選手を目指せればいいなという思いも入れて、大谷選手のことを入れました」と説明した。

吉池主将は東京都調布市出身。中学時代に所属したVERDY S.S.AJUNTジュニアユースまでは全国大会に出場したことはなかったが、選手権に出て東京に戻ってくるとの誓いをたて、岩手へと渡った。その思いを実現しての晴れ舞台だった。

「家族だけでなく、友達だったり、小学校でお世話になったコーチも来てくれて、いい形で東京に戻ってこれました。岩手にいく前は全国を経験したことがなかったので、全国に出て東京に戻るんだという思いを実現できてうれしい」

専大北上は2年連続4回目の出場。29日の1回戦で広島皆実と対戦する。「昨年は初戦敗退だったので、自分たちのサッカーをしてまずは初戦を勝利して、チーム目標の日本一を目指して勝ち進んでいきたい」と誓った。