バレーボールの全日本高校選手権大会(通称・春高バレー)が1月5日、東京体育館で始まる。前回4強の男子の市尼崎は27大会…

 バレーボールの全日本高校選手権大会(通称・春高バレー)が1月5日、東京体育館で始まる。前回4強の男子の市尼崎は27大会連続38回目の出場。女子の氷上(丹波市)が2大会ぶり40回目の出場となる。大会が順当に進めば11日に決勝がある。

 女子は2年ぶりに氷上が帰ってきた。

 県予選決勝は、今夏の県高校総体決勝でストレート負けした日ノ本学園に2セットを先取された。身長178センチで得点源の溝上愛那主将(3年)が力を発揮できなかった。

 あと1セット取られたら終わる。そこで溝上選手は「できる最高のプレーをしよう」と考えたという。肩の力が抜けた。コースを狙いすぎず真っ向からスパイクをたたき込んだ。

 3セット連取で逆転勝ち。年代別の日本代表候補でもある溝上選手は「今までで一番うれしい勝利でした」と振り返った。

 苦しんだ1年だった。前年の春高は県予選準々決勝敗退。夏の全国高校総体も逃した。春高は5大会、高校総体(2020年は新型コロナで中止)が8大会だった全国への連続出場がともに途切れた。

 また、氷上の礎を築き、全国優勝にも導いた高見諭・元監督が今夏に亡くなった。「高見先生が作った、『氷上のバレー』の原点に戻ろうと思った」と川釣修嗣監督(58)。

 練習ではサーブレシーブの陣形、ブロックのシステムなど氷上の「形」を改めて落とし込むことに注力した。立ち戻るところが明確になり、劣勢でも迷いがなくなったことが決勝の逆転勝利につながった。

 初戦は1月5日に横浜隼人(神奈川)と対戦する。前回出場した2年前も2回戦で敗れた相手だ。その時にもコートに立った溝上選手は「目の前の試合を楽しんで、自分たちのプレーをしたい」と意気込んだ。(岡田健)

 男子の市尼崎は悲願の初優勝を目指す。

 前回は準決勝で、優勝した駿台学園(東京)に敗れた。当時のメンバーの多くが残る。その中心はハントラクル星夏(せな)選手(3年)と吉田将大選手(3年)だ。2人は全国高校選抜チームに選ばれ、9月にインドネシアへの海外遠征に参加した。主将も務めたハントラクル選手は「海外の身長の高い選手と対戦し、いい経験となった」。

 第3シードで臨む今大会。秋の国民スポーツ大会で敗れた雄物川(秋田)と同じブロックに入った。191センチの吉田選手は、「まずは守りで流れを作りたい。雄物川や、全国高校総体の決勝で負けた鎮西(熊本)にリベンジして優勝する」と意気込む。

 チームを率いる藤原和典監督は、「東京体育館のオレンジコートはすべてがさらけ出される場所。1年間やってきた答え合わせをしにいきます。みなさんに喜んでいただけるようがんばりたい」と話している。

 市尼崎は6日に予定されている初戦の2回戦で、西原(沖縄)―新田(愛媛)の勝者と対戦する。(田口慎太郎)