夏の甲子園は、岡山学芸館が2年連続で出場した。初戦は松商学園(長野)を3―0で破ったが、3回戦では4強入りした山梨学院…
夏の甲子園は、岡山学芸館が2年連続で出場した。初戦は松商学園(長野)を3―0で破ったが、3回戦では4強入りした山梨学院(山梨)に力負け。チームが目標とした「ベスト8以上」は今年も達成できなかった。
チームはエース左腕の青中陽希投手(3年)ら、主力が昨夏16強入りした甲子園でベンチ入りし、経験値は十分。県大会決勝では2年前の覇者、おかやま山陽との接戦を逃げ切り、勢いに乗っていた。
甲子園の初戦は大会第7日と遅く、長い宿舎生活で調子を落とさないよう調整には気をつかっていた。大阪入りして10日目でやっと試合ができる喜びをプレーで表現。4盗塁にセーフティースクイズなど小技も絡めて着実に得点し、青中投手が完封した。
国近泰獅主将(3年)を中心に、選手たちはチーム内での自らの役割を理解した上でチームプレーに徹するまとまりのある集団だった。しかし、山梨学院戦はプロ注目の長身投手らに歯が立たず、0―14の大差で敗退。ピッチングマシンのかさを上げて対策を取っていたものの、全国の強豪校とは個のレベルで力の差を見せつけられた。
大会期間中には、隣県の広島代表、広陵の出場辞退のニュースが流れた。中学時代に一緒にプレーしていた選手もいたことから、チームに動揺が広がった。佐藤貴博監督はミーティングで「同じ中国地方の高校として相手に敬意を払い、甲子園で試合ができる幸せを感じて欲しい」と促したという。
新チームになった秋の県大会ではふるわず、初戦で関西に延長十回タイブレークの末に敗戦した。山口県で開催された中国大会には県大会優勝の倉敷商のほか、関西、玉島商が出場した。
倉敷商は準決勝に進み、勝てば来春の選抜大会への出場が有力だった。しかし優勝した崇徳(広島)に0―10の八回コールド負けを喫した。好左腕に単打3本のみと打てず、甲子園に続き岡山を代表するチームの大敗に担当記者として歯がゆさだけが募った。
岡山勢は今春も選抜大会に出場できておらず、2年連続で逃せば、1991、92年以来となる「異常事態」だ。
ただ、甲子園で主砲として活躍した岡山学芸館の繁光広翔選手(2年)、中国大会で昨秋覇者の広島商相手に完投勝利した倉敷商の角田陸投手(同)、1年生エースで4番も打ち、チームを先導した関西の杉野太一選手ら、注目選手がいる。冬場に徹底的に鍛え直し、来夏の甲子園に向けてしのぎを削ってほしい。(上山崎雅泰)