<プロボクシング:スーパーバンタム級ノンタイトル12回戦>◇27日◇サウジアラビア・リヤド・ムハマド・アブド・アリーナW…
<プロボクシング:スーパーバンタム級ノンタイトル12回戦>◇27日◇サウジアラビア・リヤド・ムハマド・アブド・アリーナ
WBA、WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の中谷潤人(27=M・T)が、同級転向初戦を白星で飾った。20戦無敗でWBA世界同級10位セバスチャン・エルナンデス(25=メキシコ)との世界ランカー対決で3-0の判定勝利。接近戦の打ち合いが多く、偶然のバッティングで右目が大きく腫れた激闘だった。試合後の一問一答は次の通り。
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-試合を振り返って。また右目負傷の状況は
中谷 すごくタフな試合になったなという印象。気持ちのいる戦いだった。気持ちを切らさずにファイトできたのが勝因だった。目は途中の10ラウンドぐらいに頭が当たって腫れてきた。その後にパンチももらったので。
-目の腫れは試合に影響したか
中谷 日頃から練習で目がふさがった時の状況とかもイメージしている。そこは実際に見えずらくなっても、慌てることなくできたかなと思う。
-採点について
中谷 すごいタフな試合だった。1ラウンド1ラウンドしっかりと対応していくことにフォーカスしていたので採点は気にせずに。この選手に勝つぞという気持ちで向き合っていた。
-井上尚弥-ピカソ戦を見ての感想は
中谷 タイミングを取ったり、合わせてくるパンチは鋭いなと感じながら見ていた。ピカソ選手も勇敢に戦っていたなと思った。
-井上尚弥に勝つには何をどう改善していくか
中谷 今日、12ラウンドを戦った。この階級を経験できたのはこれからのキャリアの糧になる。本当が本当のリアルだなと感じている。これを自分がどう成長につなげていくかは、これから燃えたぎっているものがあるので、これからに期待してもらえたらと思う。
-バンタム級とスーパーバンタム級の違いを感じたか
中谷 バンタム級で倒せたタイミングはいくつかあった。この階級で戦ってみて、相手の耐久力だったりそういったものを感じながら戦っていた。そう(階級の壁があると)思われるのは仕方ないなと思う。戦い方によって全然対応できる。この試合を糧にスーパーバンタム級で絶対にアジャストという気持ちを持っている。
-井上尚弥が来年5月に中谷潤人との対決ではなく、フェザー級に上げて5階級制覇を狙う可能性を発言した。その発言をどう受け止めたか
中谷 そういう話も入っていますけど、僕自身はパウンド・フォー・パウンド(階級の垣根を越えた最強ボクサー)のナンバーワンになる、この階級で世界王者になることを目標でこの階級に上げている。井上尚弥選手と戦えないとなったら、さみしさはありますけど。その目標はぶらさずにやっていきたいなと思う。