◇JOCジュニアオリンピックカップ 第39回 全国都道府県対抗 中学バレーボール大会(27日・Asueアリーナ大阪ほか)…

◇JOCジュニアオリンピックカップ 第39回 全国都道府県対抗 中学バレーボール大会(27日・Asueアリーナ大阪ほか)

 男女の決勝トーナメント(T)が行われ、4強が出そろった。初優勝を狙う熊本女子が、長野にストレート勝ちして男女そろって4強に進出。大阪北、東京、兵庫もそれぞれ準決勝に駒を進めた。男子は、愛知が大阪南をフルセットの末に破り、初優勝に大きく前進。熊本、長崎、北海道と王座を争う。準決勝と決勝は、男女ともAsueアリーナ大阪で行われる。

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 悲願の初優勝が見えてきた。熊本が、強みのサーブと粘りのレシーブで、5度の優勝を誇る長野を翻弄。ストレート勝ちで最終日に駒を進め、中島紗英主将(3年)は「本当の熊本の強さが出せたと思う」と胸を張った。

 「最初は何もできなかったけど、4か月間、スポンジのように吸収していった」と主将。9月の始動時は他選抜との練習試合で負けることが多かったが、昨年も出場した中島を軸にチームは成長を続けた。11月後半には勝つ試合が増えていったといい、「誰が出ても質が落ちない。12人全員で強いチーム」と今大会の躍進につながっている。

 「なんさま とっぺん」。横断幕に記されたのは、熊本の方言で「何が何でも てっぺん」。この日、男子も3回戦で昨年覇者・東京にストレート勝ちでそろって4強入りし、中島は「熊本かっこいいなって思います」と笑顔。男女アベックVへ、最終日も“熊本旋風”を巻き超す。(瀬川 楓花)

 【愛知男子】激闘を制し、10大会ぶりに4強に進んだ。2セット目を26―28で落とす苦しい展開の中、選手間には「笑顔でいよう」と声が飛び交った。最終セットを15―13で制して涙。古市洋正主将(3年)は、「チームで会話したり、雰囲気がとても良かったのが僕たちが勝てた要因です」とうなずいた。これまでの最高成績は2度の準優勝。主将は、「愛知のバレーを見せて、優勝します」と力強く宣言した。

 ◆大会形式 3セットマッチ(25点ラリーポイント。準々決勝までは第3セットのみ15点)とし、3位決定戦は行わない。