注目スラッガーの前で先輩の力を見せつける。巨人門脇誠内野手(24)が27日、創価大の3学年後輩で阪神ドラフト1位の立石正…

注目スラッガーの前で先輩の力を見せつける。巨人門脇誠内野手(24)が27日、創価大の3学年後輩で阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22)との対戦へ意欲を示した。来季は開幕戦の3月27日に阪神と激突。大学時代は練習パートナーで、親しい関係にあった。今季は81試合の出場に終わった門脇。26年シーズン初戦で迎える伝統の一戦に、照準を合わせる。

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決意をにじませた。門脇は、都内にある母校の創価高で行われた小、中学生対象の「門脇選手と一緒に野球しよう会」に参加。自己最少となる81試合の出場にとどまった今季を振り返り、「悔しい結果に終わってしまった」と言った。

巻き返しを図る来季は、3月27日の開幕戦にこだわる。相手はリーグ連覇を狙う阪神。門脇は立石との対戦に「試合にお互い出て対決したい。ベンチで見るのは悔しさが出ると思うので、なんとか出られるように」。ともにスタメンに名を連ねることを思い描いた。

かわいがっている後輩だ。大学時代は練習パートナーだった。「自分から誘いました。野球のこと、体のこと。自分の持っているものは全部伝えたつもり」。4年の門脇は1年の立石に技術面、精神面を惜しみなく伝え、プロを目指す姿勢を示してきた。今秋、立石が阪神に指名された後も連絡を取り合い、食事に行った仲の2人が、プロの舞台で再会する。

ポジション奪取へ向け、打撃を磨く。今季は打率2割2分3厘、スタメン出場は41試合にとどまった。秋季キャンプ後に約1カ月間、沖縄で自主トレを行い「焼けました」と笑顔。「感じたものを取り入れながら」と新たな試みも交えつつ、連日500スイング以上振り込み「変化は感じている」と手応えを得た。年末も休む予定はなく「動ける日は動くつもり」と追い込む覚悟だ。

闘争心は内に秘める。チームメートからは「顔が死んでいる」と指摘されるが「自然に出るものなんで。(表情は)作らないです」と笑った。「気持ちはガツガツ行きたい」と静かに闘志を燃やす。勝負の4年目へ「キャンプから今まで以上のアピールをしないといけない」。定位置をつかみ、グラウンドで躍動する。【北村健龍】

○…門脇は来季、プレーで子どもたちを魅了する。自身の手形をプリントしたTシャツを配布し、子どもたちと交流。ロングティーやノックなどで一緒に汗を流し「楽しませてもらってます」と笑みを見せた。「結果を出している姿を見てほしい。テレビで活躍してる姿を見せるのが1番の仕事」と力を込めた。