西武の来季先発ローテーションに“19歳の大抜てき”の可能性がある。高卒1年目を終えた、育成左腕の冨士大和投手だ。西口文也…
西武の来季先発ローテーションに“19歳の大抜てき”の可能性がある。高卒1年目を終えた、育成左腕の冨士大和投手だ。西口文也監督(53)は「若い選手何人かで(ローテの1枠を)組み合わせていってもいいと思っています」と話し、冨士についても「楽しみな投手の1人であることは間違いないですね」と認めた。
指揮官の評価を伝え聞いた冨士は「率直にうれしいですし、その期待に応えられるように。土肥コーチの記事も読みましたが、1発目にしっかり印象を残せるように」と意気込んだ。土肥ファーム投手総合コーチは「名前を呼ばれた時にいかに一発回答をできる準備ができるか」と若手投手たちに願っている。
大宮東(埼玉)出身。変則フォームから最速151キロを投げ、秋のフェニックスリーグでは阪神1軍級を抑えた。西口監督からも「投げ方がまずアドバンテージなんだから、それを生かしてコースはアバウトで。ゾーンに投げればいい」と背中を押される。いきなりの「中6日」は酷ながら、一発勝負なら…とその素質には球団の期待も高い。同期の篠原響投手(19)らと刺激しあい、再びの投手王国の一翼を担えるだけの若獅子だ。【金子真仁】