日本ハム河野竜生投手(27)が“ハイブリッド自主トレ”で26年の復活につなげる。岡山の夫人の実家を増築する形でつくってい…
日本ハム河野竜生投手(27)が“ハイブリッド自主トレ”で26年の復活につなげる。岡山の夫人の実家を増築する形でつくっていたトレーニング施設が今オフ完成。筋力トレからネットスローまで可能で、走り込み用の坂道も近所にある絶好のロケーションだ。家族サービスとトレーニングという2つを一カ所でこなせる場所で、大みそかも元日も休まず体を磨き上げる。
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24年最優秀中継ぎ投手の河野が、最強の自主トレ場で、汗を流す。岡山の夫人の実家に増築していたトレーニング施設は今オフ、予定していた設備がすべてできあがった。「昨年は近所のグラウンドなども使ったのですが、すべて完成して、ネットを張ればスローイングもできる。家の中ですべてを終わらせられる」。家族のサポートを受け、万全の準備を整える。
昨季は52試合で33ホールドを挙げ初タイトルを獲得したが、今季は夏場に調子を落とし、32試合で18ホールドにとどまった。原因は明確で、平均球速が昨季から約1・5キロ遅い146・1キロまで落ちていた。「今の時代150キロ投げて当たり前。タイミングを外したりとかも必要ですけど、ベースとして球速を上げとかないと」。そのために食トレとウエートトレで12月中旬までに4キロ増量の92キロまで増やし、ここからは筋力を維持しながら「動かしやすい」体重まで調整する。
年末年始に大事な体づくりを行う岡山の“竜の穴”は、寝室の隣にウエート場があり、大みそかも元旦も自由に使える。「朝起きてウエートぐらいならできる。家出たらすぐ坂道もある。起きて朝だけパパっと動いて、昼からみんなで過ごすということもできる」。家族だんらんの場から徒歩5秒の至近距離にあるトレーニング場で鍛え、復権を狙う。
身体測定で胸郭周りの可動域が硬くなっていることも判明し「腕っぷしで投げるみたいな感覚だった。柔軟性も上げたい」。家族の笑顔に囲まれながら、筋力と柔軟性を並行して高めていく。【永野高輔】