<プロボクシング:ライト級ノンタイトル10回戦>◇27日◇サウジアラビア・リヤド史上初の高校8冠を含むアマチュア10冠の…

<プロボクシング:ライト級ノンタイトル10回戦>◇27日◇サウジアラビア・リヤド

史上初の高校8冠を含むアマチュア10冠の前日本ライト級王者・今永虎雅(26=大橋)が初海外マッチでプロ初黒星を喫した。WBO世界スーパーフェザー級10位エリドソン・ガルシア(ドミニカ共和国)と拳を交え、1-2の判定負けとなった。参戦オファーを出してくれたサウジアラビア総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官(44)に勝利を届けられず、プロ10戦目の区切りで存在感を示すことはできなかった。

サウスポースタイルの今永は同じサウスポーのガルシアと右ジャブの打ち合いで勝ると、強烈な右アッパー、左ストレートを打ち込んだ。しかし8回、右フックでダウンを許した。そのまま終盤まで激しい打ち合いを続けたが、最後は競り負けた形となった。

当初はWBA世界同級3位アルマンド・マルチネス(30=キューバ)との対戦が決まっていた。しかしマルチネスのサウジアラビア出入国の問題のために、ガルシアに変更された。タイプも右構えからサウスポーに変更となり、実戦練習も変えながら急ピッチ調整してきた経緯がある。

22年3月の大橋ジム入門から3年10カ月。世界的にも選手層が厚く、難関と言われる同級で世界を目指している。元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(42)のもと技術的にも、肉体的にも着実にレベルアップ。アゴの骨折で半年以上の長期離脱したこともあったが、9月には村上雄大(角海老宝石)との日本同級王座決定戦で王座獲得に成功(その後に返上)。勝てば世界ランキング入りが確実となっただけに、痛い初黒星となった。