大会4連覇をねらう京都精華学園は、夏の高校総体4連覇を逃したものの、11月まで行われたトップリーグは全勝優勝。上り調子…
大会4連覇をねらう京都精華学園は、夏の高校総体4連覇を逃したものの、11月まで行われたトップリーグは全勝優勝。上り調子で今大会を迎えていた。
その女王に、思い通りのプレーをさせない。大阪薫英女学院の三輪美良々(3年)は、体を張って流れを呼び込んだ。
身長177センチ。ゴール下では果敢に相手の188センチや195センチの長身の留学生を相手に「やられたらやり返す」と立ち向かう。
第1クオーターの10得点をはじめ、チーム最多の25点。攻守で仲間を引っ張った。
「相手は高さがあるから、ブロックをされることはある。でも、そこで逃げてしまったら相手のファウルも取れない。とにかく逃げずに、と思った」
三輪にとって、3度目のウインターカップになる。「1年生の時は先輩に託してばかりで何もできず、2年生の時も自分が最後にやりきらずに終わった。最後の大会となったら、自分がやるしかない」。もう、後悔はしたくない。果敢な姿勢の背景には、そんな決意がある。
今大会はノーシードで始まり、準優勝した2018年以来の決勝まで勝ち進んだ。次の相手は「夏冬連覇」をめざす桜花学園(愛知)。高校総体では3回戦で対戦し、敗れた。
安藤香織監督は言う。「私たちはずっとチャレンジャーで来ている。最後までしっかりチャレンジしたい」。悲願の頂点まで、あと1勝だ。(上山浩也)