◆バレーボール大同生命SVリーグ男子 第8節第1日 サントリー3―1大阪B(27日、大阪・おおきにアリーナ舞洲) リーグ…

◆バレーボール大同生命SVリーグ男子 第8節第1日 サントリー3―1大阪B(27日、大阪・おおきにアリーナ舞洲)

 リーグ首位のサントリーが同2位の大阪Bをセットカウント3―1で下し、リーグの連勝記録を「14」(1敗)に伸ばした。218センチのオポジット、ムセルスキーとミドルブロッカー小野寺太志が復帰し、ムセルスキーは両チーム最多21得点。主将の高橋藍がチーム2位の18得点を挙げ、リベロの小川智大がプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に輝いた。

 「ホワイトクリスマス」をイメージした白のユニホームで戦い、6073人の観客が集ったホーム戦で勝利に導いた藍主将は「満員の前でプレーできるのは本当にうれしい。最高です。感謝しています」と声を弾ませた。2連覇に挑んだ全日本選手権(天皇杯)では、準々決勝でV北海道に敗戦。1週空いて臨んだホーム戦だった。POMの小川は「天皇杯で久々に負けてメンタルが落ちていた部分もあったが、切り替えて練習していた。準備してきたことが出せたのは良かったです」と汗をぬぐった。

 大阪Bは、開幕戦で唯一の黒星を喫し、天皇杯と同時期に開催された世界クラブ選手権では準優勝に躍進した手ごわい相手。第1セット(S)は復帰したムセルスキー、藍を攻撃の軸に得点を重ね、22―23から藍のライトからのスパイクが鋭く決まり、最後は先発したMB鬼木錬のブロックで先取した。第2Sも復帰した小野寺、藍のブロックも効果的で相手エースの西田有志のライトからの攻撃を徹底マーク。天皇杯で課題になったブロックとスパイクレシーブが連携する組織的守備が改善され、ラリーを制する場面も見られた。

 大阪B・西田に代わって第2S途中に入った22歳の西山大翔が躍動し、2―0の第3Sは奪われた。それでも第4Sはサントリーが中盤に点差を広げると、藍主将のロールショットもさく裂。セッター・関田誠大も片手で後ろ側にトスを上げるなど美技を披露し、相手セッター・ブリザールとともに多彩な攻撃でもり立てた。最後はクリュカがバックアタックを突き刺し、天皇杯の黒星は挟んだが、リーグ戦では14連勝をつかんだ。

 28日にも13勝2敗とした大阪Bと同会場で対戦。今年最後の一戦へ、藍主将は「今日勝てたことはうれしい。最後の試合もしっかり勝って、いい景色、いい新年を迎えられるように頑張ります」と意気込み。小川も「今年もバレーに打ち込めました。(移籍し)環境や周りの人に感謝の1年だった。明日もいい形で新年を迎えられるように(最後の試合を)頑張ります」と腕をまくった。