箱根駅伝優勝13回を誇る早大の花田勝彦監督(54)は27日、26年度の入部予定者として21日に発表された福島・学法石川…
箱根駅伝優勝13回を誇る早大の花田勝彦監督(54)は27日、26年度の入部予定者として21日に発表された福島・学法石川の増子陽太、兵庫・西脇工の新妻遼己、鳥取城北の本田桜二郎、千葉・八千代松陰の上杉敦史について「早大では箱根駅伝だけではなく、世界を目指してほしい」と期待を込めて話した。
21日に京都で行われた全国高校駅伝・男子第76回のエース区間「花の1区」(10キロ)で増子が28分20秒で区間賞を獲得した。昨年に八千代松陰の鈴木琉胤(るい、現早大1年)がマークした日本人最高記録(28分43秒)を大幅に更新。区間2位の新妻も28分40秒で走破し、従来の日本人最高記録を超えた。区間3位の本田桜二郎(3年)も28分52秒の好タイムだった。上位3人がそろって早大スポーツ科学部に進学予定。来季以降「令和の早大三羽がらす」として期待が高まっている。
花田監督は1990年に櫛部静二・現城西大監督、武井隆次さんとともに早大に入学。3人そろって1年目から主力を担い「早大三羽がらす」と呼ば、3年時の1993年箱根駅伝で総合優勝した。花田監督は「上杉(全国高校駅伝1区で29分37秒で区間14位)も強いです。三羽がらすを超えて、早大カルテットとして活躍してほしい。それに、まだ、名前を明かすことはできませんが、ほかに4人の新入生が入学予定です。彼らにも期待しています」と話した。
今季の第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で早大は、エースの山口智規(4年)、5区区間賞候補の「山の名探偵」工藤慎作(3年)、スーパールーキー鈴木らを中心に、学生駅伝3冠を達成した10年度(箱根駅伝は11年1月)以来の15年ぶりの優勝を狙う。来季、エースの山口智規は卒業するが、工藤、鈴木らに、強力ルーキーが加わり、第103回箱根駅伝(27年1月)ではさらに戦力は充実。黄金時代の到来も予感される。