今春のセンバツ優勝で、夏の甲子園は8強入りした横浜(神奈川)が27日、年内の活動を終了した。早朝から始まったグラウンドの…
今春のセンバツ優勝で、夏の甲子園は8強入りした横浜(神奈川)が27日、年内の活動を終了した。
早朝から始まったグラウンドの大掃除は、グラウンド内、ブルペン、ベンチはもちろん、部室、室内練習場、ウエートルーム、トイレにグラウンド周辺。たっぷり約3時間をかけ、丁寧に掃除。最後は、隅々まできれいになったグラウンドに村田浩明監督(39)を先頭に幹部の選手たちが、米、塩、酒で清め、選手全員で手を合わせた。エースの織田翔希投手(2年)は「マウンドを清めたときは『来年も自分を成長させてください』と心の中で祈りました」と、静かに手を合わせた。
秋季関東大会では8強で専大松戸に敗戦し、センバツ出場は当落線上にいる。この1年を振り返り、主将の小野舜友内野手(2年)は「センバツでは優勝という天国を見ましたし、秋はセンバツ出場をかけた試合(専大松戸戦)で負け、地獄も見た。両方を経験できた。これもいい経験。まだまだ成長しないといけない。そういう意味では充実した、いい1年だったと思います」と、悔しかった思いも、今は前向きに振り返られる。
秋、敗戦後は1からスタートした。村田監督は「秋はチームになっていない状態で公式戦に入った。秋負けてから2カ月でその中身を作れた」と、話す。織田は「フォームの見直しから始め、体の使い方もかわり球の質もあがってきた」と、手応えを感じている。
負けを経験し、学び、選手たちは成長している。「(センバツに)選ばれた時には、圧倒する投球をしたい。その思いで毎日練習をしています。その自信はあります!」と織田。力強い言葉に、思いの強さがこもっていた。