<棚橋弘至を愛してま~す 引退連載 1>いよいよ新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム …

<棚橋弘至を愛してま~す 引退連載 1>

いよいよ新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退」(26年1月4日、東京ドーム)の開催が迫ってきた。プロレス界をけん引してきた“エース”棚橋弘至(49)はどのようにその日を迎えるのか。本人や関係者の証言をもとに、棚橋というプロレスラーの生きざまを振り返る。

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2023年12月23日、新日本の臨時株主総会および取締役会において棚橋の社長就任が正式に決定した。すでにその時「1年で引退して社長に専念してくれ」という打診も受けていた。今月中旬に日刊スポーツの取材に応じた棚橋は「将来的に社長になりますっていうのは2016年ぐらいに言ってて。でも日本全国のファンの皆さまにお別れしたかったので。2年あれば全国を回って感謝を伝えられるんじゃないかなと思って。(現役をあと)2年やらせてくださいって言ったら、もう残り10日くらいです」と穏やかな笑顔を見せた。

現在の心境について「一点の曇りもない。やるべきことはやったかなという気持ちです」という。そんな棚橋の最後の雄姿を見ることができる来年1・4のチケットはすでに全席完売。「夢見てた光景なんです。超満員札止めって。僕はファンの頃、(アントニオ)猪木さんの引退試合も見に行ってます。1998年4月4日午後4時かな。猪木さんの引退試合以来らしいんですよ、東京ドーム札止めって。猪木さんに一字もらった甲斐があったな」と話し、猪木さんの本名「猪木寛至」から「至」をもらって名付けてくれた父親に感謝した。

棚橋は社長に専念した後の新日本について「より年齢、性別問わず楽しめるものにしたい。ディズニーランドのように、家族で楽しめるコンテンツに」と話す。だが棚橋の引退試合がこれだけの盛り上がりを見せる中、再来年の1・4の集客が当面の課題となる。

「再来年のドームは勝負ですね。そこでガクンってなったら、棚橋弘至復帰戦も……ない、ない(笑い)。でもトレーニングは続けます。フィジークの大会に出たいと思ってて。70キロくらいに減量しようかなと」。ただ、引退までに復活させると話していた割れた腹筋については「厳しいですね。ストレスの解消法が食べるしかなくて」と苦笑い。その表情が社長を兼務するハードさを物語っていた。【千葉修宏】

◆棚橋弘至(たなはし・ひろし)1976年(昭51)11月13日生まれ、岐阜・大垣市出身。大垣西高では野球部、立命館大ではプロレス同好会に所属。学生時代からプロレスラーを志し、3度目の入門テストで合格した後、大学卒業後の99年4月に新日本プロレス入門。同年10月にデビューした。06年にIWGPヘビー級王座初戴冠。09年、11年、14年、18年にプロレス大賞MVPを獲得するなどエースとして団体をけん引した。19年にはIWGPヘビー級王座最多戴冠記録(8回)を樹立。23年末に選手兼任で社長に就任した。181センチ、101キロ。