【リヤド(サウジアラビア)26日=藤中栄二】サウジアラビア政府直轄プロジェクトのリヤドシーズンが日本ボクシングとの「コラ…

【リヤド(サウジアラビア)26日=藤中栄二】サウジアラビア政府直轄プロジェクトのリヤドシーズンが日本ボクシングとの「コラボ」を開始する。昨年11月、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)と推定30億円の複数年スポンサー契約を締結。27日にはついに同地で日本人選手を起用した興行RING5「ナイト・オブ・ザ・サムライ」を初開催する。スポーツとエンターテインメント、娯楽施設を充実させた一大シティーも存在。世界有数と言われる祭典の目玉として同興行は位置づけられている。

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リヤド市北西部にリヤドシーズンを象徴する一大エリアがある。劇場、ライブ会場、高級飲食店がそろうブールバード・シティだ。その横にも世界中の文化が集結し、エンターテインメント体験、アトラクション、そして動物園、水族館もある家族向け、観光者向けブールバード・ワールドが存在。日本選手が集結したボクシング興行の会場となるムハマド・アブド・アリーナをはじめ、公開練習、公式会見、公開計量の会場のグローバルシアター、日本選手が調整したマイク・タイソン・ボクシングクラブも同エリアに集結する。

同国総合娯楽庁(GEA)のトゥルキ・アラルシク長官(44)が同役職に就任したのが18年。翌19年から本格的にスタートしたリヤドシーズン「2025版」は25年10月から26年3月までに設定。プロレスWWE、テニス、サッカーなどとともにボクシングも有力競技として期間中に大会開催している。特に同長官は90年代前後からボクシングを愛し続け、GEA広報担当者は「長官の意向でボクシングがリヤドシーズンの中心的な存在になっている」と解説した。

同国ムハンマド・ビル・サルマン皇太子のいとこ、ムハンマド・ビン・ファイサル・アル・サウード王子が井上の大ファンとして知られ、井上のスポンサー契約を後押ししたとされる。同国が石油依存の経済から脱却し、エンターテインメントと観光に力を入れる「サウジ・ビジョン2030」推進のため、井上に白羽の矢が立ったと言える。