◆プロボクシング「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」 ▽WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタ…

◆プロボクシング「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」 ▽WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 4団体統一王者・井上尚弥―アラン・ピカソ▽スーキロ以下)12回戦 中谷潤人―セバスチャン・エルナンデス▽IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・ウィリバルド・ガルシア―寺地拳四朗(12月27日 サウジアラビア・リヤド、ムハマド・アブド・アリーナ)

 【リヤド(サウジアラビア)26日=勝田成紀】「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」の前日計量が行われ、メインイベントに登場する世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が55・1キロ、挑戦者のWBC同級2位アラン・ピカソ(25)=メキシコ=は54・9キロでクリアした。井上は来年5月、東京ドームで3階級制覇王者・中谷潤人(27)=M・T=との対決が計画されていたが、フェザー級に転向して日本男子初の5階級制覇を目指す仰天プランが急浮上した。

 公開計量前に取材に応じた井上から、サプライズ発言が飛び出した。「(大橋秀行)会長いわく、来年5月にフェザー級も考えていると。中谷戦もちょっとどうなるか分からないとか言われてるんですけど。フェザーもあり得るかもよとか、準備しとけよ、って言われてるんですよ」

 サウジのリングで井上と中谷の両雄が初めて同じリングに上がり、ドームでの対決へと突き進むはずだった。一方で、フェザー級に転向して5階級制覇を果たせば、日本男子初、世界でも史上9人目の偉業となる。井上は「自分としては中谷戦も盛り上がるし、5階級制覇も盛り上がる。どちらにせよ自分は準備するだけなので」と大舞台でのビッグマッチを歓迎する考えだ。

 公開計量後に取材に応じた大橋会長は「(中谷の)挑戦を受けるより(5階級制覇に)挑戦したいという気持ちが強いのも事実。本人の意思を尊重したい」と説明。続けて「まだ分からない。今は明日の試合しか考えていない。試合を終えて考えたい」と強調した上で、「ここまでくるとモチベーションですよね。そこを一番大切にしていきたい」と井上の胸中を代弁した。