<SoftBankウインターカップ2025全国高校バスケットボール選手権:一関学院52-64八雲学園>◇26日◇女子準々…
<SoftBankウインターカップ2025全国高校バスケットボール選手権:一関学院52-64八雲学園>◇26日◇女子準々決勝◇東京体育館
男子はインターハイ4強の仙台大明成(宮城)が帝京長岡(新潟)に61-68で敗れた。主将・新井慶太(3年)が、23年に死去した名将・佐藤久夫前監督から指導を受けた最後の代として「日本一で恩返し」を掲げ臨むも、16強で散った。福島東稜は北陸学院(石川)に60ー84で敗れた。女子は一関学院(岩手)が52-64で八雲学園(東京)に敗れ、準々決勝で敗退。東北勢14校は姿を消した。
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一関学院は反撃に出たい第2Q、伊藤怜奈主将(3年)がリバウンドを奪取し、コートを駆けシュートを放つとベンチ、スタンドも熱量を増した。26-28まで詰めより前半を終えるも後半突き放された。これまで最後の粘りを見せ接戦を制してきたが、及ばなかった。「目標(8強)は達成したけどメインコートに立ちたい気持ちがあったので悔しい。自分たちの力が足りなかった」と唇をかんだ。
伊藤がキャプテンになった当初は、あまり声が出ないチームだった。それでも「全国で自分たちのバスケをするには雰囲気から作っていくことが大事」と訴え、徹底した。その声は大会通して大きく響き渡った。
1カ月前に肺炎を患った伊藤は、ほぼ実戦をこなせずに東京入り。大一番を前にプレー出来ない悔しさと申し訳なさを味わったが「(戦列に)戻ってきたときに、ここからまたみんなで頑張ろうって高まってくれて、キャプテンをやっていてよかったと思った瞬間でした」と感謝した。
同校は、女子では岩手県勢初の8強入りを果たし、歴史を刻んだ。山田繁監督も「岩手に夢と希望を与えられるような展開でしたので、自信をもって次のステップに進んで欲しい。後輩たちは追いつけ追い越せで頑張ってほしい」と道を切り開いた選手らをたたえながら、次世代への期待を込めた。