◆スピードスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪選考会 第1日(26日、長野市エムウェーブ) 26年ミラノ・コ…
◆スピードスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪選考会 第1日(26日、長野市エムウェーブ)
26年ミラノ・コルティナ五輪選考会の全日本選手権が開幕。男子500メートルで、日本記録保持者の新濱立也(高崎健康福祉大職)が34秒40で2位。日本連盟が設定した派遣標準の「SS」34秒51を上回り、代表権を確実にした。
レース後、20日に右足のブレード(刃)が壊れるアクシデントがあったことを明かした新濱。新調したブレードでレースに臨んでいた。4年に一度の大一番を前にまさかが起きたが、窮地を救ったのが元五輪メダリストの長島圭一郎コーチ。22日には新たな刃を準備していたという。
「(新濱の)パワーで、真っ二つに割れた」と長島氏。スタート練習で1歩目を踏み出した時に破損。新品のブレードはすぐに届いたが「新濱の、好きな数値がある」と、刃の確度など“新濱ブレード”にする必要があった。「夜も寝ず」と約9時間をかけて微調整し「あとは、練習を見ながら僕がちょちょちょっと微調整して。ある程度滑りやすいように」。刃が割れることは「普通、ない」と言いつつ「ハマは毎年壊すので。毎年壊すから、僕が地獄」と笑わせた。
ハプニングがありながらも力を発揮し、代表に内定。長島氏は「もう後がない状態だったので。500の男子は(実力が)横一線で、直前で道具も壊れてるんで。もう覚悟が決まったんじゃないですか。ああだ、こうだ考えてることもなくなったと思う」と語った。期待に応えた新濱に「ホッとした」と、安どの様子だった。