今週の土曜日は、中山競馬場でホープフルステークス(GI・芝2000m)が行われます。 GIに昇格した17年以降のホー…
今週の土曜日は、中山競馬場でホープフルステークス(GI・芝2000m)が行われます。
GIに昇格した17年以降のホープフルS(計8レース)は、すべて12月末に開催されています。寒さが厳しく調整の難しい時期であるため、データ対象の8レースでは前走から中8週以内の馬が7勝2着7回3着5回。一方、前走から中9週以上の馬は1勝2着1回3着3回。勝率や連対率、複勝率は中8週以内の馬よりも低くなっています。
昨年のホープフルSでも3番人気ピコチャンブラック、2番人気マジックサンズが中9週以上で出走し、それぞれ13着、16着と大敗しています。調整の難しい時期はコンスタントに使われている馬の方が調整はしやすいでしょうし、今年のホープフルSも前走からの間隔は必ずチェックしたいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走から中12週以上
[0-0-0-11]複勝率0%
該当馬:ショウナンガルフ、ジーネキング、メイショウハチコウ
(過去の該当馬:24年マジックサンズ2番人気16着、22年ファントムシーフ2番人気4着)
※特に言及のない限り、データはGIに昇格した17年以降のホープフルS(計8レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるショウナンガルフが該当しました。
前走から中12週以上というのは、1か月4週で計算すると3か月以上の休み明けになります。これだけ間隔が空いている馬は馬体の調整に苦労してしまうのでしょう。しかも、データ対象のホープフルSは先に述べたように馬体が絞りづらい12月末の開催。調整が難しい時期の休み明けで、本来の力を出し切れない馬が多いのでしょう。
該当馬に挙げたショウナンガルフは前走から中15週となっています。前走の札幌2歳Sは大外から差し切っており、一見すると強い内容に思えます。ただ、逃げた馬が残り1000mから速いラップを刻む流れで、それを追いかけた先行勢には厳しい流れになったのも事実。結果的に逃げた馬以外の先行勢は総崩れになっていますし、展開に恵まれた面は否定できません。
7馬身差で圧勝した新馬戦も相手に恵まれていた印象ですし、ここ2走のパフォーマンスを鵜呑みにはしづらい印象があります。今回は7枠13番で外々を回るロスのある競馬も予想されますし、積極的に買うほどの馬とは思えません。
これで人気がなければ多少のリスクを負ってでも勝負する手はありますが、今回は上位人気が有力な1頭。配当妙味は薄いですし、本馬の評価を落として考えた方が高い期待値を得られるのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。