井上の圧勝が予想されているが、ピカソは名を上げようと燃えている(C)Getty Images いよいよ大一番のゴングが目…

井上の圧勝が予想されているが、ピカソは名を上げようと燃えている(C)Getty Images

 いよいよ大一番のゴングが目前だ。

 現地時間12月27日にサウジアラビアの首都リヤドで世界4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)と対戦するWBC同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)。この一戦を前にし、陣営の名物プロモーターが大番狂わせへの期待を口にした。25日、米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』が報じている。

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 決戦前の取材に応じたのは、ピカソをサポートしているMPプロモーションズのショーン・ギボンズ氏だ。記事内では、「勝ち目がないと、端から除外されている」と一方的な下馬評に反応。「ただ、勝つためには戦わなければならない」と続け、「低い評価は好都合。おかげで重圧がかからない」と前向きに語った。

 これまで31戦全勝(27KO)を記録している井上に対し、今回が世界初挑戦のピカソは、33戦32勝(17KO)1分けというプロ戦績。キャリアの差を踏まえた上でギボンズ氏は、挑戦者の「驚異的な仕上がり」に自信を示し、「彼の心や魂、意欲、そして勝利への信念は誰にも引けを取らない」と力を込めている。

 また、「細身で背が高く、ひょろりとした体格だが、それが強みにもなる」と続けたギボンズ氏。「勝利への鍵は距離を詰め、ボディを狙うことだ」「イノウエはボクシング技術、スピード、パワー、IQの全てを備えている。勝つにはスプリントではなくマラソンのような戦いが必要」と攻略の糸口を示していた。

 果たして“モンスター”の牙城は崩せるのか。二人の熱いファイトから目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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