巨人山崎伊織投手(27)が初の開幕投手を目指す。26日、自主練習を終えたジャイアンツ球場(川崎市)で取材に応じ、「名前は…
巨人山崎伊織投手(27)が初の開幕投手を目指す。26日、自主練習を終えたジャイアンツ球場(川崎市)で取材に応じ、「名前は一応ちょっと出してもらえてるので。僕は僕なりに、しっかりとしたオフを過ごして、レベルアップしてシーズンを迎えられるように頑張ります」と来季開幕戦の先発マウンドを思い描いた。
11月下旬に行われたラジオのイベントで、阿部慎之助監督(46)と同席した。「伊織でいってほしいけどなあ」「やっぱり今年勝ち頭の山崎が来年開幕で投げてほしいという希望は持ってます」。指揮官からの期待の言葉を聞いた。
「たまたま僕がいたので、そうやって名前を出してもらったというのもあると思う」と謙遜しながら、静かに使命感を持つ。今季チームトップの11勝。先発陣の不振が目立った中で、課題の後半戦まで走り抜いた。当然、投手であれば開幕を告げる先発を望まないわけはない。
「やったことないんでわかんないですけど、菅野さんも戸郷もいつもより緊張するって言ってるんで。1年うまくスタートできるために一番、まあシーズンの初球を投げるわけですから、責任は大きいですし」。5年連続8度の菅野智之、今季まで2年連続2度の戸郷翔征の言葉を、わが事として捉えている。
来季の開幕戦は3月27日に今季のセ王者、阪神と対戦する。今季8勝17敗と大きく負け越した相手だが、山崎は阪神戦5登板で2勝負けなしの成績を残している。「振り返ってみればシーズンの1試合かもしれないですけど、チームの1試合目なんで、とても大事な試合だと思います」。虎打ちなれば、その価値はさらに増す。