ゴルフコースで一瞬を切り取ることに全てをかけるフォトグラファーたち。2025年シーズンも、ファンを魅了するたくさんの写真…
ゴルフコースで一瞬を切り取ることに全てをかけるフォトグラファーたち。2025年シーズンも、ファンを魅了するたくさんの写真がゴルフ界を彩った。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第2回は高藪望カメラマン編。
<全英オープン 最終日 スコッティ・シェフラー>

今年の「全英オープン」は、世界で一番ゴルフがうまい人が優勝した。優勝賞金は310万ドル(約4億5880万円)。彼の生涯獲得金額は約154億円。一説では日本人の生涯年収の平均は約1.9億円らしいので、一般人の人生81回分のお金をすでに稼いだことになる。とてつもない金額に目がくらむ。
そんなシェフラーだけど、優勝した瞬間、真っ先にハグをしにいったのは愛する家族だった。どれだけ稼いでも、お金じゃ手に入らないものに、本当の価値があるのかもしれないと思った。
<エリエールレディス 最終日 ウー・チャイェン>

ウーちゃん(ウー・チャイェン/台湾)の初優勝。彼女はそれまで、優勝して泣く人の気持ちがよく分からなかったらしい。自分は絶対に泣かないだろう。そう思っていたけど、優勝が決まってキャディさんと目が合って思わず涙がこぼれたという。
そのシーンは撮影する側からみても、とても印象的だった。今まで体験したことのない初めての気持ちになることは、大人になるとそんなに多くないから。彼女の人生のきらりと光る瞬間に立ち会うことができて、うれしく思う。
<カシオワールドオープン 最終日 大岩龍一>

「カシオワールドオープン」の取材に向かう朝。車の窓から見えたのは、見たこともないくらい長い、長い雲だった。その雲がどことなく龍に似ていたので、もしかしたら優勝するのは名前に「龍」が入った人かもと、なんとなく思っていた。
そして、優勝したのは大岩龍一プロだったから、不思議な偶然に驚いた。おまけに元々アルバイト先の先輩で、長い付き合いだというキャディさんのお名前は池宗龍さん。龍コンビで手にした初優勝を多くの仲間がウオーターシャワーで祝福した。