巨人の先発ローテを担ったグリフィン(C)産経新聞社 日本でのプレーは30歳の助っ人にとって大きな財産となった。「最初は1…

巨人の先発ローテを担ったグリフィン(C)産経新聞社

 日本でのプレーは30歳の助っ人にとって大きな財産となった。

「最初は1年だけのつもりだった」

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 今オフに巨人から自由契約となり、ナショナルズと1年550万ドル(約8億6000万円)で合意したフォスター・グリフィンは、地元放送局『MASN』の取材に対応。3年間も在籍した日本時代を振り返った。

 異国の地で得たものはあまりに大きいものだった。グリフィンはブルージェイズを自由契約となった23年オフに巨人へ加入。同局のザッカーマン記者によれば、当時妊娠中だった妻を説得しての決断だった。

 加入間もなくしてゼラス・ウィーラー打撃コーチから「ただ日本に来て、数年プレーしてMLBに戻れるだろうと思っているなら、それじゃ絶対に成功しない」と発破をかけられて臨んだグリフィンは、1年目から大車輪の活躍を見せる。20試合の先発登板で6勝(5敗)、防御率2.75を記録。同年オフに推定2億円の2年契約を締結した。

 2024年も20試合に登板して6勝4敗、防御率3.01。迎えた契約最終年となった今季は、怪我もあって14試合の登板に終わったが、6勝1敗、防御率1.62と数字は安定。やはり先発ローテーションの軸となった。

 NPBに来て先発に再挑戦し、「もう一度、先発として投げる術を学んだ」というグリフィンは、単年で終わると思っていたという日本での日々をしみじみと語っている。

「正直に言って、まだ実感が湧かないんだ。日本に行って、数年で戻ってきてメジャー契約を勝ち取る選手がいるという話は耳にしていたけど、日本に出発した時にはそんなことはまったく頭になかったからね。でも、気づいたら1年が2年、2年が3年と過ごしていた。本当に信じられない経験だった」

 周囲の声に耳を傾けながら、「一流の先発投手」になる術を熱心に探究し続け、成功のキッカケを掴んだ。まさに心身ともに成熟したグリフィンは、「本当に楽しみなんだ」と4年ぶりのメジャーリーグで、己の技術が通用するかに胸を高鳴らせた。

「日本で自分がやってきたこと、変化、そして投手の成長、そしてメジャーのレベルでどういう結果として表れるのかを見るのが、楽しみなんだよ」

 果たして、巨人の名助っ人は母国で真価を発揮できるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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