箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は25日、これまで5年に1回だった記念大会を4年に1回として、出場チ…

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は25日、これまで5年に1回だった記念大会を4年に1回として、出場チームは3増の26チームとなることなど大改革を行うと発表した。この日、東京都の小池百合子知事、神奈川県の黒岩祐治知事を表敬訪問し、協力を要請した。

 2028年1月開催の第104回が新しい記念大会となり、それ以降、開催回数・西暦が4の倍数の年(夏季五輪開催年)に記念大会が実施される。出場チームは25校と日本学生選抜チームの計26チームが出場する。前年秋に行われる記念大会の予選会には第100回記念大会と同様に全国の大学が参加可能となる。予選会を突破すれば、もちろん、本戦も出場可能。予選会敗退校の選手で編成されるチームは通常大会の「関東学生連合」に代えて「日本学生選抜」がオープン参加する。

 2029年1月開催の第105回以降の通常大会も3増の23校とオープン参加の関東学生連合の24チームとなる。

 シード権は、記念大会も通常大会も現行通りの10校となる案で固まっている。そのため、予選会は記念大会は上位15校、通常大会は上位13校が本戦の出場権を獲得することになる。

 関東学連の植田恭史会長は「箱根駅伝は新たな一歩として2点、改革いたします。これまで5年に一度だった記念大会を大学の修学年数に合わせて4年に一度とします。在学中、かならず一度は記念大会が巡ってきます。また、ちょうど、夏季五輪の開催年が記念大会となります。『箱根駅伝から世界へ』という大会理念とも合致します」と説明した。

 青学大の監督としてチーム強化を図る一方で、関東学連の箱根駅伝対策委員長として大会全体の発展に奮闘する原委員長は、継続的に4年に一度、全国の大学が予選会に参加可能となったことについて「箱根駅伝はとてもいいですよ! ぜひ、目指してほしい」と呼びかけた。

 27年1月開催の第103回大会は、これまで通り、20校とオープン参加の関東学生連合の計21チームが参加する。

 関東学連幹部の表敬訪問を受けた東京都の小池知事は「箱根駅伝はお正月の風物詩となっています。その箱根駅伝の進化形のご報告を承りました。また、新しい楽しみになると思います。関係機関と連携して、お支えしたい」と箱根駅伝の改革を支持した。神奈川県の黒岩知事も「箱根駅伝のコースの大部分は神奈川県です。箱根駅伝がさらに魅力的な大会となるために大いに盛り上げていただきたい。(改革案は)面白いアイデアです。心から期待しています」と大会への協力に前向きに話した。

 関東学連は公式HPで、箱根駅伝ファンと関係各所に向けて「これらの改革は、警視庁、神奈川県警察を始め、東京都、神奈川県などの関係先各位のご理解、ご協力のもとで実現することができました。この場を借りて深くお礼申し上げます。箱根駅伝は、先人が築いてきた伝統を大切にしながら、進化を続けてまいります。ますますの熱い応援とご協力を、何とぞ、よろしくお願い申し上げます」と感謝のコメントを発表した。