ピカソ戦に向けて着実に準備を進めている井上(C)Getty Images 待ちに待ったサウジ決戦のゴングが間近に迫ってい…

ピカソ戦に向けて着実に準備を進めている井上(C)Getty Images
待ちに待ったサウジ決戦のゴングが間近に迫っている。現地時間12月27日、界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、WBC同級2位のアラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。
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今年は1月に行われたキム・イェジュン(韓国)との一戦を皮切りに、計3試合を消化してきた“モンスター”。来るピカソ戦が実施されれば、年間4戦を消化する形となる。それだけのタイトルマッチを実現できたのは、井上自身のコンディションはもちろん、不世出のポテンシャルを如実に物語っていると言えよう。
世界を見渡しても年間4戦を消化する王者は異例。ゆえに当然ながらピカソ戦の結果次第では、各国メディアのパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じた最強ランキング)でも堂々の“1位票”が集まる可能性は一気に高まってくると言えよう。
では、現時点での評価はいかほどのものなのか。
現地時間12月22日に独自の選出方法でPFPを作成した英紙『The Independent』は、今年9月に前人未到の3階級での4団体統一王者をやってのけながら、今月16日に現役引退を表明したテレンス・クロフォード(米国)が離脱した影響について「我々はこのアメリカ人ボクサーこそが、世界最強だと考えていた。しかし、突然の引退により、PFPの議論は再び活発化している」と断言。その上で、WBAスーパー・WBC・IBF世界ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に次ぐ2位に選出している。
井上を2位とした理由は明確だ。「世間一般であまり知られていない選手の一人で、知名度こそ低いが、イノウエの実力は群を抜いている」とした同紙は、こう記している。
「ランキングの中でもトップクラスのKO率を誇り、それこそが彼を観ていてワクワクする選手にしている理由の一つだ。しかも、イノウエには、相手の攻撃を軽々とかわす技術、容赦ないボディ、そして恐ろしいほどのパワーも持ち合わせている」
「ここ数試合のイノウエはやや弱みを見せ、ランキングにおいてもわずかに順位を落としている。2024年5月と2025年5月には、それぞれルイス・ネリとラモン・カルデナスにダウンを喫したが、いずれの試合でも奮起して相手をKOし、他の優れた資質に劣らない冷静さと気概を見せた。さらに今年9月にはムロジョン・アフマダリエフとの対戦では苦闘が予想される中で、楽勝した」
ウシクを「今世代に類を見ない最強ヘビー級の選手としての地位を確立している」と評した同紙だけに、井上を2位としたのは、おそらくインパクト不足が要因。であれば、ピカソ戦を圧勝して異例の4戦を消化すれば、1位にする説得力が十分に出るのではないか。
来るピカソ戦に向けては、「無敗で、スーパーバンタムでは背も高く、勇敢な選手だと思う」と警戒しながらも、KOも宣言している井上。PFPという観点からも興味深い試合となるのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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